「そんなおもちゃみたいな尺八」という言葉に含まれているいろいろなこと。

僕は、七孔尺八を専門に吹いています。

なな?こう?しゃ?く?は?ち?

指で押さえる穴のことを、尺八の用語では「孔」とよびます。
伝統的な尺八は前に4つ、後ろに1つの孔が空いています。

で、僕の尺八は、さらに孔が二つ多く空いています。
右手小指、左手中指の位置に小さな補助孔が空いています。

尺八の孔には名前が付いていて、一番下の穴から、1孔、2孔、3孔、4孔、裏の孔を5孔と呼びます。
じゃあ、七孔の場合はどのようによぶのかちょっと気になりますね。

1孔より下にある右手小指の補助孔は、1ダッシュ。
中継ぎのところにある、左手中指の補助孔は、4ダッシュ、と呼んでおります。
(他にもあるかもしれません。調べたことないのでしりませんが)

さて、この補助孔は何に使うかというと、

尺八で一般的に出しにくいといわれている、都山だと半音、琴古だとメリ、と呼ばれる指使い(孔を3/4閉じる)がこの補助孔の開け閉めで出せます。

 

お、じゃあ、簡単そうだし、使おう!

って思う人もそんなにいませんし、そんなものは、邪道!といいきってしまう方すらいます。

ま、邪道!とか、破門だ!!とか言われるリスクがあるんだったら、手を出さないでしょう。

また、単純に必要ない。という考えもございます。

五孔で充分と。

 

はい。そういった意見、わかりました。

ただ、僕の意見も聞いてほしいんですね。

良く理解もせずに、よくぞ邪道とかいえるな!って思うんですよ。
自分も音楽をしているのならこそ、何を見ているんだ、何を聴いているんだ、何で判断しているんだ、音楽を聴いていないじゃないか。

音楽で判断しろや!って。

 

あ、取り乱してしまいましたwww

 

冒頭で、七孔尺八を「専門」吹いています。と言いました。
専門、という言葉を使いました。

僕は、七孔尺八を、かんたんに半音を音を出せる楽器、メリカリのいらない楽器、という言葉で片付けてほしくないこだわりがあります。

 

はっきりいますが、

めっちゃメリカリの操作してるんだからね!

ちゃんとやれている人は少ないけど。
そういう目線でみたら五孔の尺八でちゃんとメリカリの操作をしている人はごくわずかじゃないでしょうか。
(どういう目線かというのは、今後お話ししてゆきますね。)

 

ブログのタイトルに書いた「そんなおもちゃみたいな楽器」という言葉は、ある地方で尺八を吹いている方に言われた言葉です。
結構以前になりますが、いまでもそんな感覚をおもちの方はいるんじゃないかと思っています。

 

同じ尺八なのに、そんなにひどい言葉をつかえるんだな。

と結構驚きました。

 

尺八を吹いていらっしゃる方ではどうでしょうか?
みなさんはどう思いますか?

 

七孔尺八を「おもちゃみたいな楽器」と言ってしまうのはとても残念でさみしいことだと感じました。
考えや音楽やが停滞していますし、ご自身が使っていらっしゃる五孔尺八の意味や音楽性の進化も止めています。
(レベルが低いって言う状態かな。)

ま、それでいいんなら、もいいんだけどさ。

ただ、僕の言葉で七孔尺八について説明しておけば、なんとなく七孔尺八を手にとっている人がもっとうまくなるかもしれないし、七孔尺八にしてみようかな?と思っている人の何かの役に立つかもしれないので例のごとく書きます。

 

僕自身、師匠のところで、しっかりと演奏に関して叩き込まれなかったら、七孔尺八をどう吹くべきか、ということを得られなかったと思います。

 

七孔尺八を専門に使っている奏者は一体どんなことに神経を使っているのか、どんなことを考えているのかを知れば、五孔を吹かれている方の尺八の音楽性、技術のアップにもつながると思っています。
なので、七孔尺八についてのこだわりなどをご紹介してゆきたいと思います。

 

ではごきげんよう。


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