師範試験の内容、免状をいただいたその後。指導者とはなにか。。。

流派や社中などで、免状制度ってのありますよね。

アレに関して思うことを書きます。

「いらねぇ!」とか過激なことは書きません。
僕はその世界から抜けたものなので、ある程度、距離を置いてものを言えるかなと思います。

 

準師範とか助教とかいった資格をとると、師匠の指示の元、人に教えることができるとかいいますよね。
もちろん師範になれば、自分で生徒をとって指導することができるっていうことです。

師範になることを目的に練習されている方もたくさんいらっしゃいます。
その後、生徒をとって育てることを考えていらっしゃいますか?

 

演奏技術はもちろん試験の内容としてありますが、「コミュニケーションの大切さ、生徒さんを育てるための指導の方法」を学び、試験されることはほとんどないのではないでしょうか?
(それがある流派は凄く革新的ですし、すばらしいとおもいます。あったら知りたいです。)

指導の場面においても「パワハラ」という言葉がどんな使われます。
大きく問題にもなります。

時代も変り、芸事として、道を極めるもののみが、入る世界だけが存在しているわけではないです。
趣味、娯楽、たのしみ、教養、ストレス発散、いろいろな目的をもって、尺八、箏などの和楽器に触れてもらう機会をかんがえないといけません。

ただでさえ堅苦しいと思われる業界です。
楽器を好きになること、楽しむこと、楽しんで上手になること、そこがスタート地点として考えないと、大変なことになるでしょう。

そして、もしその中から専門的に学びたいという気持ちが育つ人がでる『かもしれない』という普通に考えたら当たり前の話ですが、そういった考えでないと機会は減ってゆきます。

教えること、育てること、教室を運営して作ってゆくことはとても大変なことで、師範になったからといってすぐにできることではないです。
だからこそ、座学でも先に勉強しておく必要があると考えています。

指導方法だけでなく、心理学的な面、時代の変化や、教材の調整、などを学び共有することがない世界ではいけません。
学ぶだけで対応できないことはわかっていますが、学んでもいない状態はもっと危険です。

師範の免状をもっているだけで、状況に応じた適切な指導者になれるとは限りません。

 

自分の芸を極めるということと、人を育てるということは、全く違う要素です。

極めるものへの指導と裾野を広げ土台をつくる指導、意味も役割も内容も難易度も違います。
演奏活動と同じです。

ともに、深く難しく、大切なものです。どちらも重要なのです。

 

ではごきげんよう。


ワンポイントアドバイス、文字では限度もあります。
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