演奏家の商業主義を否定するなら、伝統を守っている演奏家をちゃーんと応援してあげてください。

和楽器の世界でも、取り組んでいる音楽のジャンルによっていろいろ違いがあります。

現代的なものから、最新の実験音楽的なもの、耳なじみの良いイージーリスニング曲、ポップスのカバーをしたり、伝統の音楽、伝承されている音楽、古典、古曲と言われる世界。

まあ、いろいろです。

それらは、商業的に流通して大衆が支えてくれる音楽と、そうじゃない音楽、いわゆる高い知識と教養を伴わなければ理解できない芸術というジャンルの音楽に分かれると思います。

 

大衆が支える音楽。これは商業的に流通したり、一般の多くの人が楽しんだり、感動したりするものです。
CDが売れたり、コンサートで会場がうまったり、グッズが売れたり。
時代のニーズや消費者のニーズにあったエンターテイメント、パフォーマンスとして、提供されるものです。
和楽器のコンサート、和楽器の活動でもこういったものも多くあります。

これらは、ほとんどを大衆がささえてくれています。

 

一方、いわゆる現代音楽的な、最新鋭の最先端の実験的な音楽だったり、またその逆の、伝統、古典、といった音楽は、大衆が支えているわけではありません。
助成金があったり、その高い芸術に対して活動を支援するパトロンがいるわけです。

高い芸術、芸術至上のものは、大衆が喜び、大衆が感動するということは少ないです。
だからといって、不必要かというと、そうではありません。

必要です。

芸術の発展、成長、新しい変化のためには、古いものを守ること、今までにない切り口で芸術を生む天才を支えること、がとても大事なのです。
けれども、大衆はほとんど興味がないので、こういったものを支える財源の確保はとても大変なことです。

その芸術の価値を知るもの、その伝統の価値を知るものが支えてなければいけないのです。

 

アーティストを支える、応援する。という考えです。
アーティストにも違いがあり、応援する側にも違いがある。

 

これがミスマッチしたら、非難や否定があふれて、嫌な気分になります。
問題は、そこじゃないのに。

これがマッチしたら、応援や喜びがふえてハッピーな気持ちになります。
うん、これがなんか美しいね。こうなったらいいな。

 

さて、和楽器の世界でもこれらの違い、違う活動があります。

商業主義の中で活動し、広く知られる活動をする。
耳なじみの良い音楽、時代にあった音楽で、和楽器のポピュラリティを高める。

これらの活動を、伝統を重んじていない、と批判するのは、的外れです。
あなたの応援したいアーティストは別の場面で活躍しています。

 

いわゆる芸術至上主義、という果てのな世界に身を投じ、最先端の実験的な音楽を生み出している。
また、伝統という厳しい世界に身を投じ、その音楽を高めようとする演奏家の活動。

これらの活動を、時代に合っていない、会場がうまらない、と批判するのは、的外れです。
あなたの応援したいアーティストは別の場面で活躍しています。

 

どちらの場合も、自分の応援したい活動をしている演奏家を見てあげてください。
そして、応援して、支える、ファン、パトロンになってください。

 

伝統に重きをおき、それを優先した活動を望む人は、
伝統を重んじ、伝統を学び、全国コンクールで優勝した演奏者がいたら、お金を出して、スポンサーになってあげて、ご自分の地元に招聘して、コンサートを開いてあげてください。
個人の支え、個人の動きによる自治体への働きかけがないと、どんなに優れたアーティストもご縁のない地方でコンサートなんて開けません。
ましてや、商業主義にのっていませんから、アーティストを売り込むマネージャ、営業さんなんていません。
そういった、応援、そういった支えは、演奏家にとってとてもうれしいものです。芸に打ち込んできたことが本当に報われます。

 

耳なじみの言い音楽を和楽器で演奏し、和楽器身近にしている活動を望む人は、
そんな活動をしているアーティストをサポートしてあげてください。コンサートを開くお手伝いをしてあげてください。
個人の支え、個人の動きによる自治体への働きかけがないと、どんなに優れたアーティストもご縁のない地方でコンサートなんて開けません。
大手メジャーで流通しているアーティストでもない限り、マネージャ、営業担当なんていません。
おなじなんです。

 

そうすれば、和楽器で活動しているアーティストを応援する言葉であふれませんか?
ご自分が望むような活動していてくれる、応援したいアーティストを見つけて応援することが目的になります。

気に入らない人をみつけて、文句言うのが目的ではないですよね??
ん、それが目的なら、恥ずかしいのでやめましょう。

 

そこみないで、あっちみたら。って。

あなたが好きなアーティストはそこじゃないよって。

届けたい声を届けたいところに。喜んでくれる人のところに。

 

推しを間違えるな!

自分の推し見つけてをちゃんと推せ!

ということですよ。

 

応援したいやつなんかいねぇ!ってんだったら、自分でやりましょ。

批判したいだけなら、黙っていましょう。恥ずかしいだけです。

自分でやることができないなら、活動の種類や目的が違うアーティストに的外れな非難をする、ネガティブな言葉をまき散らすのはやめにして、自分が応援したいアーティストを支え、応援する、ポジティブな言葉を増やしましょう。

 

 

ということで、薫風之音のファン大募集しているので、ホント応援してください。
頑張って演奏活動します!

 

 

 

ではごきげんよう。

 

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ワンポイントアドバイス、文字では限度もあります。
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