質問に答え続ける!「吹くときに粘膜がめくれる?粘膜を意識する?」その2

としやんさんからの質問
「吹くときに粘膜がめくれる?粘膜を意識する?」ついてお話をしています。

前回はこちら。
https://kujira.office-isana.jp/blog/20190318/

 

さて、粘膜に対する僕の考えですが、粘膜は自然と使っているもので、取り立てて、意識するものではないとしております。

 

僕の説明の「息の穴が圧に負けて大きさが 変わらない程度の力で押さえる」という状況で、ふつうに綺麗に音がでていたら問題ありません。

このときに、上手く音が出ていたら、それは、粘膜部部を上手くつかっているはずです。

ここで、さらに粘膜をめくらねば、と思うと、必要以上に吹く、必要以上に唇に力を入れて唇をとめる行為をしなければいけません。
必要以上に異常な力がかかって、異常な状態になってしまいます。こうなることは望んでいません。

 

では、粘膜がめくれる、状態になるのにはどうしたらよいでしょうか?

唇に力がはいっているか、いないか。

基本的には入っていない方がめくれやすいですね。
しかし、めくれるためには、唇の周りの部分がしっかり止まって、息のでる中心部分のみ力が抜けている状態にならないと行けません。

どうやってその状況になるかがとても大事です。

めくることを優先して口を作るのは違います。
口を横に引いて力を入れている場合はめくれやすいですね。

ですが、僕がいっている普通の口で吹くということからは離れるので、結果的にいい音がでても、持続しない。
持続させるために、特殊な練習、クセの強い状態を練習するしかないのです。

 

ですが、下唇だけは、自分の力を使わなくても、ビタッと安定して止める方法があります。

 

それは、リラックスした状態で尺八に密着することです。

尺八に密着させれば、息を強くしても、これ以上唇が動いたりしません。
下唇に力ををいれていない(尺八が下支えになっている)ので、下唇の粘膜はめくれる、めくれぎみになり、粘膜の上を空気が抜けるということになります。

過去に出した動画ですが、このときは、粘膜目線!?での解説ではありませんが。。。
注意してみると、よくない状態は、粘膜の部分を抜けて息がでていない感じに見えますね。

 

目的は、いい音をだすことです。

いい音がでて、粘膜がめくれていたら、そうですし、外にめくれなくても、いい音が出たら、それでよいです。

粘膜のことを考えなくても上手に吹ける人は、初心者の方でもいます。
普通に吹いていて、音が綺麗に出ていたら、粘膜の間を息が「ぷー」っとぬけてきているいのです。

 

「ぷ」と発音しようとする直前、上下の唇が粘膜を使って閉じています。
発音直前の、発音寸前の、その閉じた状態をキープする感覚です。
僕の場合は、唇を閉じる感覚を強めるときはその粘膜が密着している部分を上下の力でより密着させイメージを優先します。
それ以外に何があるかというと唇を横に引く方法があるのですが、この方法は僕は優先しません。

 

よい音を出す。

息の流れが良い状態になる。

楽器といい状態で密着する。

これらが成立したら、粘膜をつかって自然と吹いています。

粘膜を使って吹こう、というと余計にへんなことが起る心配が多いので、僕はブログなどではさもあたりまえに書かないようにしています。

何か不思議なことをしているから、いい音になる、上級者になれるというわけではないと思います。
クセのない吹き方で上手い人は今そんなに多くないです。
プロもみんなクセ、バリバリです。でも異常な練習量で、個性的なその人の音色に、たどり着いています。
その強いクセをまねしようとすると、一人一人に違いがありますので、合う合わないがあります。

異常な練習量でうまくなるのではなく、これからは、クセのない吹き方で上手くなる人がどんどん増えていって、ムダな年数をかけなくても早く上手になれる時代になるようになるとおもいます。

基本的な音を手に入れて、その先に、本人の音、自分の音にたどり着いていきたいですね!

 

またまた話が長くなってきました。
続きはまた明日!

 

明日は、、、

としやんさんの質問の中で「神岡さんの説明と同じなのですか?」という一文があったので、「真竹笛の神岡さんの説明との共通点があるかないかの説明ね、ふんふん。」と、ちょうどそのころに、真竹笛の神岡さんがTweetしていた音のイメージについても僕なりの共通点があるのでお話しします。

とおもっていたら、、神永さんと鯨岡さんの名前が混ざって神岡さんになっていたことが発覚(笑。
でも、ネタとして使わせていただきます!!

 

ひとまずの結論は、僕の説明と神永さんの説明が同じ意味かというと、同じ意味です。
同じ目的です。

ただ、僕の場合は、「粘膜」というキーワードをいろいろな事情により、あまり使わないようにしています。
理由は、良い状態なら自然と使っているからです。
自然と導き出されて、使われているなら、あえて言う必要もないからです。

「粘膜」という言葉をきいて、ベストな状態にたどり着く人もいますし、わざわざ極端に使おうとすることもあるので、気をつけています。
上手くいった人は、成功体験なので、それ以降そこを頼りにしすぎてしまうと、極端に使おう形のスタートになります。
そういった意味で、特徴的なワードは、クセの極みに入りそうな怖いワードです。

すべてがバランスがとれて、良い状態に向かっているか確認しないといけません。
だいたいのことが自然とおこなわれて、自然と反応しています。

ただ今回、この質問をいただいて、粘膜についてすんごく書いたので、この文章をベースに話を進めることができそうです。

教則本には、ほんのちょっと、しか書かれていませんし、そんなスペースとれませんから、難しい問題です。

 

ではごきげんよう!

 

 

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