一息の中で音を変える。音が変るときの四拍の息継ぎの感覚。

音出し、ロングトーンの目標設定のアイディアです。

 

2つの音を吹きます。

一音だけを四拍伸ばすことができても音が変ると、四拍伸ばすことができない。

という経験はありませんか?

僕も吹きはじめのころは、そんな経験がありました。
慣れてゆく中で、できるようにはなったのですが、問題点の解決、なぜそうなるのかを理解して克服したわけではありませんでした。

生徒さんや初心者の方にレッスンをすることでその原因や問題点など、いくつか気づいたことがありますので紹介します。

 

・音が変るときに、息を吹き直してしまう。
小さな子どもさんによく起きます。「チレー」と一息でおこなうのを、一息でのなかでふ「フーフーーー」と吹いてしまう。
それだったら、無理して一息で練習させずに、息継ぎをして、しっかり2音を分けて吹くことをやってもらった方がいいです。
音が伸ばせるようになったら、「チーーー」と伸ばしてもらって、指導役の人が孔を塞いであげて、一息でも音を変える、という感覚を体験させてあげると良いと思います。

・音が変るときに、体の状態がかわってしまう。
これは、大人の方で良くおこります。人によって違うので体の何が変っているかをさがすことがとても大事です。
「チ」「レ」それぞれ一音ずつ、吹いたときとの音色の違いに気づいてもらうと良いです。
音色の違いから、吹奏感覚の違い(体の状態)にも気がつけばなお良いです。
四拍伸ばすことができるのに、音が変ると途端に悪くなる、という何が原因かじっくり探って観察してもらいましょう。
音を出さなくても良いです。息だけでやってみるのも効果的です。
そして、先ほどと同じく、指導役が孔を塞いで、音が変ることを本人が意識していない状態で音を変えてあげるといいでしょう。

 

腹に力を入れて。

息を支えて。

丹田を意識して。

唇を閉じて。

 

という言葉を使いたくなりますが、一緒に体がどう動いているかを体感、くわしく調べてみる、実感させる、という本人の経験がなければ、これらの言葉はあまり効果を発揮しません。

 

 

動画はとても短くて申し訳ないのですが、

声で「あーーーーぁ~~↘」みたいに極端に体の変化を伴って一息の中での悪い変化を体感するのも良いと思います。
(変りたくないものが変っていることをわざとわかりやすく体験すれば、無意識でおこってしまうことを、意識して制御できるようになります。)

吹きながら、よりもまずは、声、です。
実感できるもので体験しましょう。

そして、変りたくないものが変ってしまう原因で考えられるものはもう一つあります。

それは「指の動き」です。

これらは後日また改めて動画で解説させていただきます。

 

いろいろな要素がありすぎて、1つの話で、細くするためにまた新たな複数の解説がでてきます。
これは、これ、と固定化せずに、どれも、密接に絡み合って影響し合って関係していると思ってください。

 

「慣れ」に必要なことは、段取り、要素、を具体的に理解していることです。

それらを無視して、「慣れればできる」はとても乱暴で不親切な言葉だと思います。

一個でも二個でも、ヒントになる、手がかりになる要素を言葉にしてお伝えできるようにしてゆきます!
次回もお楽しみにー。

 

 

ではごきげんよう。

 

※今日のごはん写真
先日ぱしふぃっくびいなすにゲストエンターティナーとして乗船したときのごはんです。
魚の体温は恒温動物とくらべると低いため、食べても人の体内では固まりにくいのでカロリーゼロです。

 

 

【アイキャッチの写真募集します!!??】
みなさんのごはん写真、くじらさんの似顔絵!?など、TwitterのDMでコメントを添えて送ってください!
ブログのトップ画像で使用させていただきます。

尺八に関すること、もちろんそれ以外でも、質問・疑問もいただけたら、それにも僕なりの考えや体験談をお答えいたします。


尺八ワンポイントアドバイス、文字では限度もあります。
もうちょっと詳しくって方は、ぜひレッスン受けに来てください。
上達のお手伝いさせていただきます。お問合せ、お待ちしてます!

☆Twitterあります!フォローよろしくお願いいたします。

尺八:鯨岡徹のTwitter
https://twitter.com/kujira108

☆YouTubeあります!チャンネル登録お願いいたします。
いさなミュージックチャンネル
https://www.youtube.com/user/isanamusic

 

 

TOP