良くある指導法で上手くなれる人、下手なままの人がいる理由

良くある指導方法で、全員が上手くなれるか?

いやいや、そんなことないですよ。

良くある指導方法や、上達のコツ、秘訣として、定番化していること、話されていること、では、上達につながらない人もいます。
その通りに頑張っても、その通りに努力しても。

じゃあ、どうしてみんなが上手くならないような指導法、アドバイスが定番化するのでしょうか?

 

そこそこ、できるようになるから

 

です。

だから、それでいいんです。

 

 

もう一つ理由があります。

そして、その先に行く人、上手い人は、そんなアドバイスとか関係なく、出来ちゃう、わかっちゃう、人たちなんです。

これは、天才とか才能とかそういうものではありません。
天才、才能、ではないことを必ず覚えておいてください。

一般的指導法、一般的なアドバイスに関係なく最初から上手い。最初からいい音を吹く感覚が分かっちゃうんです。

 

最初から上手かった。はじめからめちゃくちゃいい音で吹いていた。」

プロで活躍する人とお話をすると、ご自身でもそうおっしゃいますし、周りの人もそう話されます。

 

当然その後の努力や練習、訓練でさらに上達された部分の方が大きいと思いますが、最初から基本の「き」の部分は、わかってしまっていた人が多いでしょう。

 

出来ちゃう人は、指導、アドバイスに基づいて出来ているのではないから、出来ちゃう人の言葉は実はあてにならない。
でも、できているから、そうなんだ、とみんな思ってしまう。

 

 

こういった2つの理由があると僕は考えています。

 

そういった世界では、指導法、アドバイスの再検討はされません。

 

だって、それで充分だから。

 

 

そこそこ出来る人は、そこそこ出来る状態に、「理想とされる状態」を付け加えて、ねじ込もうとします。

でも、それは凄く大変なことです。

だって、最初から出来ちゃう人が、出来ちゃっている理想状態です。

 

出来ちゃっていると言うことは、自然に、無理なく、できちゃうんです。

 

てことは、理想状態は、そこそこ出来ている人というにとっては、自然に無理なく出来るものではないって、考えられませんか?

 

今の状態の延長線上に、自然と存在しないから、「出来ない」という現状なんです。
もうすでにやり方が違うんです。

 

自分の状態が、上手い人の状態と違う、だから、そこそこ吹ける、音が出る人からの質問に「○○はどうしたらいいのですか?」「○○をするには、何を意識すればいですか?」となるわけです。

・唇

・口の中

・喉

・呼吸

・持ち方

などなどなど。

で、それらの問題点を、今の現状に付け足して、ねじ込んで、ちょっと上手くなります。
これは、違法建築で増築しているようなものです。無理矢理修正して、無理矢理まっすぐに、無理矢理積み上げているものです。

どこかで破綻がきますし、限界が来ます。

でも、上手くなったし、変化もしたから、それでいい。それでいい。と思えるからそのままなんです。

 

これで極限まで上手くなれる人もいます。

相当の努力と練習と修練によってえられた状態。

でも、それはだれにもまねできません。

 


良くある指導方法、よくある考え方に、「アレおかしいぞ」と気がついた人たちが、尺八を吹くという本質に向かって研究してきた結果、大きく進歩してきています。

出来ちゃう人、じゃなくても、出来るようになる。

伝わる様になる。

指導方法が少しずつ考えられて、作られるようになってきています。

しかし、その指導方法はなかなか伝播しません。

 

 

問題点は。初心者導入、指導のレッスンが存在しないことです。

情報交流がないことです。

 

曲の講習、指導は、それなりにあります。

通常行われるレッスンだって。曲に基づいて行われて、基礎・土台のレッスンはされません。
(これに関してもまたブログで書きたいことがあります。)

この状態では、こうやって吹くと良いですよ、この考え方の方が簡単ですよ、という新しい発見は、

「いや、それは違う。それは本来のものとは違う。」

「伝統では、こうだ」

「うちの流派ではそんなことしない」

「○○先生(過去の有名な演奏家)は、こう話されていた!」

といった、自ら進歩や成長、大きな変化、を否定する言葉が一気にあふれてきます。
今、尺八を吹いている人たちの成長を阻害しますし、なにより新しく始めたいという方がまた同じ苦労をすることになってしまいます。

 

尺八を吹く人を増やしたい。

 

と、言いながら、吹きたい、始めたいと思う人たちへの障害や壁をつくっていることに気がつかないのでしょうかね?

自分より早く人が上手くなるのが気に入らないのでしょうかね?

 

昔から話されている、セオリー、一般的指導方法を実践しながら、なかなか上達しない状況にある人。生徒さんがそうなっている先生方。

 

それは、個人の努力不足でしょうか?

練習不足でしょうか?

いつか出来るからそれでいいでしょうか?

 

その昔からのやりかた、セオリー、指導方法で、みんなが上手くならない理由、すぐに結果が出ない理由を、一度考えてみませんか?

 

それを考えて、もし欠点や、効率の悪さがみつかっても、ご自身の何かが壊れたり、これまでの努力を否定される訳ではありません。
そのクソアドバイスで自分は出来ちゃう人だったってだけです。

そのクソアドバイスよりすぐれた、だれでも出来ちゃう人になる進歩したアドバイスに気がついた、発見しただけですよ。

 

信頼できるのは、できない人ができるようになったポイント、コツです。
できちゃう人が実はしていないこと、できちゃうひとが実はしていることを丁寧に分析して、明らかにしたことです。

できちゃう人が、できちゃう人に向けて発信した言葉は参考にしないほうがいいです。まねしちゃ行けません。

実際にやっていることと、逆のこと、違うことを平気で言葉にもしますから。

 

 

あ、気をつけなきゃいけないのは、「だれでも出来る」「出来ちゃう」ことです。
深みにはいったり、泥沼になったり、出来る人しか出来ないことを深めたり追求してゆくのとは全く違いますから。

 

尺八の楽しさ、面白さ、に早く出会ってもらって、一緒に楽しく吹く時間を増やしたいものです。

 

では、ごきげんよう。

 

 

 

こちら、大阪、近畿・関西地区のみなさまに薫風之音からおしらせがあります。

よろしくお願いします。

 

※今日のごはん写真
指導させていただいている学生さんたちとの忘年会という名の接待のときの春巻きです。
接待は僕がする側です。来年も僕が指導をするしないの決定は学生さんに決定権があります。
ドキドキしておりましたが、大勢で参加してくれたので、来年も継続して指導することになるかなと思っておりましたら、無事に来年も継続して指導させてもらうことになりました。さすがに大勢でやってきて、「来年はなしと言うことで」という忘年会になってしまうと、いたたまれませんよね。
中華食べ放題で飲み放題。僕の大好きな日本語、声に出したい日本語です。
食べ放題、飲み放題と制約から解放されたことにより、カロリーという概念も解放されます。
カロリーから解き放たれて、どんどん出てくる中華料理はすべてゼロカロリーです。

 

 

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