演奏でお金を稼ぐ、レッスンでお金を稼ぐ、仕事として喰ってゆくために。

芸術、芸能のことで、お金の話、喰っていく話、っていうのは極端に嫌われる理由はなんでしょうね。

それは、お金、という言葉が日本では、汚い言葉、とも考えられているからです。

 

だから、品を下げる、価値をさげる、という風に結びつけるのでしょう。

 

芸術や芸能の本質が、そんなもので下がるわけがありません。
品がさがる、価値が下がる、ってそんな程度のものでしょうか?

聴衆を意識すること、聴衆が喜ぶこと、多くの人が楽しいと思うことをやったり、一緒に楽しむことは、品を下げる行為でしょうか?

 

絶対にそんなことはないです。

 

売れないこと、仕事がないこと、お金に変えないこと、を清廉とでも勘違いしているのではないでしょうか?

自虐精神があれば、芸術性が高まるとでも考えているのかしら。

むしろ、「品を下げる」なんてことを考えている人は、聴衆や、大衆、多くの人たちを下に見ているのではないでしょうか?
上から目線で、見下ろして、芸術や芸能や音楽、演奏をし自分は特別だとおもって、その音楽をしているのではないでしょうか?

そんなところに人は集まってきますか?
多くの人が心は離れていきませんか?

自分の自尊心、プライドを保ち、自分は違う存在だ、とおもいたいから、多くの人たちの期待に応える、受ける、喜ばれる演奏ではなく、

「どうだ、ありがたい演奏だろ!これが伝統だ、芸術だ。これの素晴らしさがわかれば、お前も芸術の分かる人間だ。この素晴らしさが分からないおまえはサルだ!」

ぐらいに思ってしまっている用に見えてきます。

 

薫風之音の活動をし始めたころに、

「そんなもの尺八じゃない、そんなもの和楽器じゃない。」

「そんなもの違う、はやりに合わせて迎合しても、廃れていくだけだ、大衆に合わせる意味なんかない。」

「そんなものに価値はない。尺八でやる意味がない。」

「品がない。いやらしい。」

と罵声でしょうか、揶揄されたりしたときには、なんでそんなことを思うんだろうとよく悩みました。

聴いてくださる方、興味を持ってくださる方が喜ぶことをやってなぜこんなことを言われるのだろうか。

 

僕の考えを言います。

お金のこと、喰ってゆくことを嫌えば、嫌うほど、その芸術や芸能は滅びます。
喰っていくこと、稼ぐことから、目を背けた瞬間に滅んでゆきます。

喰ってゆくことも出来ないものを誰が支えていますか?
だれも喜ばないもの、になってしまっているんです。

音大を出ているのに専門家になる人が減ってしまうことが一番の答えです。
別の仕事をしながら、なんとか続けることができるものになっているという事実としっかりと向き合いましょう。

ということは、別のやり方があるってことです。
尺八、箏そのものは、良いものです。価値があるものです。
その本質さえ間違わずに伝えることができる手段を執れば、違うやり方で喰ってゆけます。

ま、でもそれを否定して打ち消して、夢を潰すような言葉を放って邪魔をしてくる人もいます。

「品を下げるな。迎合するな。」とかね。

 

文化だ、伝統だ、と何かに理由をつけて、煙に巻いてごまかすのはやめた方がいいんじゃないでしょうかね。
(またこれだけでもたくさんかけるので、また後日に。)

 

音楽で、演奏で、喰っていく、ということが目的でなければ別にいいのです。
仕事にする、喰っていくということが目的ならば、よく考えなければいけません。

 

ひたむきに、実直に、真剣に、向き合って、芸を磨いてゆく。

 

美しいですよね。
みんな、きっとこうなりたいと願っていますよね。

 

でも、多くの人は、まねしちゃダメです。
この役割は限られた人にのみ、血筋、家系、
使命と運命とともにあります。

だから、応援しましょう。
僕も応援します。

 

そういった活動をその人たちだけがやっていれば良い、って訳でもありません。

だって、尺八や箏は別に特定の人たちのものではないですし、特定の人たち力だけでは届かないところに届ける役目だってあって当然ですから。

そして、まねできなからといって、諦めちゃダメです。

違う役割がちゃんとあります。
なので、僕はちがう役割を果たそうと考えています。

僕は、音楽をお金に換えること、演奏をお金に換えることをまず考えました。

お客様に楽しんでもらうことをダイレクトにかんがえます。
お金を払って聴きたいコンサートってどんなだろう。
どんな時間を過ごすといいだろうか。
レッスンではなにを実現すれば良いだろうか。
適正なレッスンの代金はいくらだろうか。
生徒さんはどんな曲を演奏したいと思っているのだろうか。
なにを実現すれば主催者さんはよろこぶのだろうか。

 

そして、最後に書くこれが結構大きな肝であります。

今までやってきた人たちの成功例、失敗例はどんなだろうか?

僕だって、演奏すること、音楽、楽器に真剣に向き合っています。
ただ、それだけではなく、同じ以上にこういったことも考えています。

 

先日見たVTRの中で初代高橋竹山先生は、「喰っていくために、必死で弾いた」とはっきりと話されていました。

僕はある意味、すごく勇気や自信をもらったような気がします。

 

自分のことを信じて、負けない、諦めない、やめない。

実現するのは自分だから、頑張るか頑張らないかそれだけ。
応援してくれる人、力を貸してくれる人はそこに集まってきてくれます。
本当にありがたいことです。

 

 

では、ごきげんよう。

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=osDwXdhZcjI&feature=youtu.be

2019年に大ヒットしたアニメ「鬼滅の刃」OPテーマ、LiSAさんが歌う「紅蓮華」です。

 

※今日のごはん写真
大阪ライブでのお弁当です。めっちゃ美味しかったです。
あまりないことなのですが、緊張のため、久しぶりに本番前に食事が進まない、食欲がない、という情況でした。
でも、一口食べたら、完食していました。
その後のコンサートでカロリーはすべて音に変わりましたので、本番前の弁当はカロリーゼロです。

 

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