さて、何の話かわからない方も多いかもしれません。
先日、TBSのテレビ番組、中居くんが司会で「UTAGE」という音楽番組を放送していました。
その中で、Kis-My-Ft2の宮田くんが尺八に挑戦していました。
あの番組だと、キスマイではなく、舞祭組なのかな。
尺八、箏、十七絃、三味線と和楽器だけで、尾崎豊さんの「I love you」を演奏するという内容でした。
練習期間は1ヶ月半、仕事もたくさんある忙しい中での挑戦ですよね。
いやーすごく頑張ってました。
音も途切れずに、丁寧に吹いて、音が出ないことが無いように、と吹いて。
緊張もつたわるし、真剣に取り組んでいることもつたわるし、とても頑張っていました。
1ヶ月半であそこまでできるとは、さすがだと思います。
芸能人のみなさんは、とてもすぐれた能力とセンスをもっていると僕は思っています。
だからこそ、厳しい世界で芽が出て生き残っていると思っています。
指導する側も、大変だったと思います。
さて、僕が気になったのは、番組中やたらと、
「和楽器は難しい」
「尺八は最高難度の楽器」
という解説とテロップでした。
それをみて、僕は
「いやいや、楽器は全部難しいよ」
って、というか、難しい、簡単、とかで語る話でもねーぜって。
難しい、難しい、いうなや。って思いました。
他の楽器にも失礼ダロって思うし、和楽器そんな特殊に扱わないでって思いもしました。
難しい、難しい、っていって、わざわざ壁を作らなくても、アーティストのみなさんが、一生懸命練習してようやく演奏したことも良く分かります。
短い練習期間で、良くやったことも良く分かります。
和楽器が難しいからではないです。
楽器は難しいです。
一ヶ月半の練習期間で人前で演奏する。のはとても大変なことです。
だから、和楽器だなんだ関係なく、UTAGEで「I love you」を演奏したみなさんに、尺八を吹いてくれた宮田くんにブラボーです。
和楽器が難しいことはないです。
だって、その後に歌っていたハモりの方が圧倒的に難しいじゃん!!!
さて、これで終わったらつまらないので、業界にぶっこみます。
こっから先は和楽器業界の問題に触れたいとおもいます。
ここから先は、気分を悪くする方もいるかと思うので、読むか読まないかはご判断ください。
読まないことをオススメします。
業界関係者で、この先を読んだ方は、一緒に頑張って行く同士・仲間だと思います。
そうじゃねぇな、って人は、ここで引き返して下さい。
指導に関わった方も大変だったと思います。
知らない方々じゃないので、ホント苦労されたと思います。
お疲れ様でした。こんど裏話を聞かせてもらおう(笑。
さて、僕が思ったこととして、
一ヶ月半という期間でもう少しましな演奏ができるような指導、指導方法を考え、開発して行く必要があります。
明らかにあります。
じっくりコツコツ、練習してゆく、本人の努力で乗り越える。
真面目な方ほど、そうやって上手くなってきたと思います。
むしろ、出来ない理由がわからない、というセンスの塊という奏者だっています。
和楽器にあこがれても、和楽器は難しいという言葉のまま、時をすごしていたら、だれもチャレンジしてみようっておもわない。
これから、指導に関わる可能性がある、関わってみたい、力を注ぎたいとおもう若手の方がいらっしゃったら、
「どうしたら、生徒さんの問題が解決できるか。」
という、ことを考えながら、指導に取り組むこと、自分の練習に取り組むことをオススメします。
「次までに練習してきて下さい」
ではなく、
「生徒さんと一緒に問題を解決し、上達のための具体的な指針を示す。方針を示す。」
というレッスンをしようと思える指導者になりましょう。
僕は、常にそう思っています。
新潟市ジュニア音楽教室、というオーケストラ、合唱、邦楽合奏の現場で、子どもの指導をしているので、和楽器と洋楽器のことをなおさら考えます。
同じ年代の子どもが、ノンフレットでバイオリンを弾きます、エアリードのフルートを吹きます。それ以外の楽器だって、上手に演奏します。
合唱団だって、ダンスしながら何曲も暗譜してハモり決めてきます。
和楽器だからという理由で、三味線、箏、尺八がいつまでも子どもだましの演奏でほのぼのほのぼのでいいんでしょうか?
大人顔負けの演奏を、多ジャンルだと、ビシッと決めてきます。
邦楽キッズだって出来ます。
大人顔負けの演奏出来ます。
大人顔負けの演奏をしちゃうと大人の面目丸つぶれなのかな?
指導力もなければ、子どもの演奏能力だってのばせませんよ。
子どもが未来を作ってくれます。
自分たちでは想像もつかない音楽を和楽器で演奏してくれるとおもたら、和楽器は難しい、とかいって、子どもたちの演奏が、他ジャンルの子どもたちの演奏より圧倒的に見劣りしていたら、悔しい気持ちにはならないのでしょうか?
今回の、UTAGE、楽器だけの演奏。
これが、和楽器でなく、弦楽四重奏だったら、どんな結果になっていたでしょうか?
同じ楽器で、同じように難しいです。
和楽器より、聴いていられるものになったでしょうか?
→じゃあ、なんか悔しいですね。
もっと、ひどいものになっていたでしょうか?
→和楽器難しくないじゃん。
たらればの話で申し訳ありません。
和楽器だからあの程度の演奏で良いと、和楽器業界側が思っていたら、ヤバいですよ。
「和楽器は難しい」こういった考え方をもっている、和楽器愛好家いるとおもいます。
べつに上手いわけでもないのに。
「尺八は難しい」こういった考えをもっている、尺八愛好家いると思います。
べつに上手いわけでもないのに。
難しい楽器をやっている、趣味にしている自分がさも価値のある人物であるかのように、勘違いしているような。
世間に尺八が和楽器が難しいと言われている理由は、
「いい年をした愛好家、それなりの経験を積んだ、愛好家、師範、大師範と立派な免状を持っていらっしゃる方の演奏レベルが低いから」なんじゃないですか???
一般の人が、「師範とか大師範という、あんなに年を重ねた立派なおじさんでも、ちゃんとしたと音を出すのが大変なのね。やっぱり難しいのね。」という、優しさから、尺八は難しいっておもってくれているんじゃないのかしらと。
そんな優しさいりません!
一般の人の感覚で、下手だと思ったら、下手でいい。
難しいから、あの程度で言い訳じゃないです。
一般の人にとって、身近にいる和楽器を演奏している人は、愛好家、趣味の方々です。
その中には、師範、大師範と立派な資格も持っていらっしゃいます。
いわゆるプロの演奏よりも、身近に立派な免状を持った方がいるので、そういった方がちゃんとした演奏をされると思っています。
そういった方が、上手だと思っています。だって、師範だし、大師範だし。
僕はかつてこんなことを言われました。
「私のおじいちゃんも、尺八の師範です。おじいちゃんの音は、もっとかすれていて、その音を出すのにとても苦労してようやく吹いていました。
あなたも、そんなハッキリとした音じゃなくて、腕をあげてかすれた音で吹けるようにがんばってください。」
えーーーーーーーーーー
僕の仕事には、尺八の上手い下手のスタンダード、基準を作ることも含まれたぞ、と思った瞬間でした。
もちろん、ちゃんとした師範、大師範の方だっていらっしゃいます。
きっと、そういう方々は、現実と向き合って、同じようになやんでくださっていると思うのですが、いかがでしょうかね。
では、ごきげんよう。
※今日のごはん写真
先日の新年会が中華でした。あれ?忘年会も中華だったな。お店はちがえど。
さて、さて、みんな大好き麻婆豆腐です。
僕は辛いのがそんなに得意ではないです。
でも、苦手ではないので、おいしくいただきます。
麻婆豆腐もすきです。
辛みというのは、味覚ではなく、痛覚で感じます。
つまり辛みを伴う食事は、痛覚でカロリーを捉えることになります。
食べる、というのとは違う行動になるのです。従いまして、辛い食べ物は味覚じゃないのでカロリーゼロです。
☆ごはん写真ありがとうございます!常に募集しています!あと尺八の質問も。
募集したらたくさんのごはん写真いただきました。たくさんいただいたごはん写真にも涙がでました。
ブログをやっていてよかったと。このブログはみなさんのごはん写真によって成り立っております(なんだそれ?)
本当にありがとうございます!!似顔絵も募集してます!
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