レッスン代金とレッスン回数。生徒さんは何を負担に感じるか。

先日、月謝の設定の話題になりました。

「月三回で5千円の月謝だったのだけど、高かったのかな???
生徒さんはやめちゃったんですよね。」と

 

そこで、僕は、ちょっと違う価値観のお話をしました。

 

月謝5千円で月3回のお稽古

月謝5千円で月2回のお稽古

ワンレッスン5千円で好きなときにお稽古。

 

それぞれで、生徒さんが負担と思うことはなんでしょう?

これらに、それぞれの違う価値があることを感じることができるかが大きなポイントです。

 

生徒さんと指導者のギャップ

生徒さんが価値を感じること、大事にしていること

と、

指導者が価値を感じること、大事にしていること

には当然ギャップがあります。

 

レッスン代金の高い安いには、当然に気持ちが向かいますから、みなさん良く悩んでいらっしゃると思います。

安いことに価値を感じるのは、生徒さんだけでしょうか?
高いことに価値を感じるのは、指導側でしょうか?

この視点で、考えたことはありますか??

それに気がついただけで、ギャップを埋めることが出来ます。

レッスン代を抑えてグループレッスンを行う。

これには、指導者にとってメリットが生まれます。
そのメリットは時間です。

グループレッスンであることや、低価格であることに価値を感じる生徒さんがいれば、指導者にとっても大きなメリットにもなります。
マンツーマンレッスンでなければ意味が無い、という価値感だけでは、結びつけることはできません。

生徒さんにとっても、人とあうこと、いっしょにすること、仲間と合奏すること、に価値を感じ、目的としていたら、すごく意味があります。

 

では、レッスン代が高いことに、生徒さん側が意味を感じる場合は、どんなときでしょうか?

いくつか想像できますよね。

 

高級なレッスンを受けていることそのものに価値を感じる。

一流の指導者に指導を受けていると思える。

大切なものだからこそ、お金をかけることに意味がある。

 

そこに価値がある。
安ければ良いわけではないのです。

そこに価値を感じる人に届けると良いのではないでしょうか?

他にもいろいろあると思います。
想像力を膨らませて考えてみるのが良いと思います。

 

生徒さんは何に負担を感じるか?

レッスン代金を払って、技術を学びに来ている。それなのに、負担を感じるって不思議な話に思うかもしれません。
でも、それがあるから、躊躇したり、やめたりするのだと思います。

レッスンにくること、これは実はとても時間的な拘束です。
そして、レッスンを受けるなら練習をしていかなければならない、と思うことは精神的な負担です。

 

レッスン代金が安いのにレッスン回数が多いのはとても良いサービスだ。

と言うのは、真実でしょうか?
生徒さんは皆そう思っているでしょうか?

 

指導者側のエゴではないでしょうか?

 

これに気がついていない指導者は多いと思います。

一週間に一回、レッスンの時間を作ること。
二週間に一回、レッスンの時間を作ること。

同じように、他のパターンも考えて見ましょう。

 

そのたびに、練習をしていかなきゃ!と思う人もいます

練習ができていないから、レッスンに行くのに気が重い。
そこまで行かなくとも、練習する時間がとれない。

 

その時間は、人それぞれです。

一生懸命楽器に取り組んで師範の免状をとり、指導者までになった”あなた”と同じに出来る人はほとんどいません。

 

こんな言葉、聴いたことありませんかね。

 

「上達したいなら週一回は稽古に来なさい!」

「練習もせずにレッスンに来るのは非常識です。」

 

もっともらしい言葉です。
こんな言葉を言って悦になっている指導者は多いんじゃないでしょうか。

 

でも、

これらのセリフは、音大を目指す、プロを目指す、以外の人には決して言ってはいけない言葉です。

 

趣味として、楽しみとして、音楽を楽しむ人たちにとって、全く無意味の言葉です。
上達は自然と、いつか、いずれ、楽器をすきになったり、先生との関係が良好になったり、教室が好きになったり、心の変化と共に訪れるものです。

 

レッスンの回数は、生徒さんの負担になるかもしれません。

 

この価値感も頭の中に入れておきましょう。

週に一回でも、月に一回でも、レッスンの時間を作って教室に足を運ぶだけでも、生徒さんにとっては貴重な時間を作ってきています。

別に良いじゃないですか、一緒に練習する時間になっても。

あなたが優れた指導者なら、きっと、世界でいちばん、効率の良い練習になります。
そうなるように、しましょう。

 

大きな方針と細かな選択肢

もちろん、すべてを生徒さんに委ねたり、生徒さんの言うとおりにするのは違うと思います。

教室運営において、うまれる悩み事を解決するには、生徒さん側の目線は欠かせません。

よく考えて、どちらにとっても選択肢のある、幅を持たせることが重要でしょう。

 

自分が育ってきた方法、システム、多くの人はそれに頼ります。

でも、人それぞれ違います。
時代も価値感も違います。

和楽器への興味も、認識も、役割も重要性も変化してきています。

 

教室の運営は、基本的に経営です。

専業でも、専業でなくても。

和楽器のために、和楽器の教室をするのならば、和楽器が広まること、親しみをもってもらうこと、楽しんでもらうことに、真摯であってほしいと思います。

 

伝統の継承と思っていてうまくいくでしょうか?

教室の良い例として学ぶものは、多いか、少ないか?
教室の反面教師として学ぶものは、多いか、少ないか?

 

今とあった、時代に対応したものだからこそ、人が集まり、楽器に親しみを持つ人が増えてゆきます。

 

パトロンを前提とした芸術ではありません。
芸術で運営できる人は、極わずかです。

きっと、芸術で運営できると勘違いした人が多かったのでしょう。

勘違いも甚だしいですね。

限られた才能と魅力は、本当に限られた人にしかありません。
まずはこの事実を受け入れる。

 

悩んでいる時点で、そのギフトは僕にはない。
このブログを読んでいるあなたにもそのギフトはない。

ならば、考えるしかありません。
考えることはたくさんあります!!

 

一緒にがんばりましょう!

 

 

では、ごきげんよう。

 

※今日のごはん写真
唐揚げ定食です。テリマヨソースです。ガーリックチップが振りかけられています。
しっかり食べて、体力をつける!
僕は元気に健康に睡眠をとって体調に気をつけています。
皆さんも、体調に気をつけて、健康な体を作ってゆきましょう!
尺八を吹く、指を動かす、脳を刺激する最高の趣味だと僕は思います。
少し元気がなくても、生徒さんと一緒に尺八を吹くと元気になります。
音楽で落ち込むこともありますが、元気をくれるのも音楽だったり楽器だったりするんだなと。
美味しいご飯が食べることができて、楽しい音楽がそばにあって、カロリーがゼロだなんて最高です。

 

 

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