ちょっと今日はきつい言葉が出てくるかもしれません。
題材的にそうなりそうなので、一番最初にかなりきつい言葉を書いておきます。
出来ないやり方を繰り返すのは馬鹿がすること。
出来ないなら別のやり方を試す。
ということです。
でも、これも技術を身に着けるようなものの場合、
上手くなる、出来るようになる、という言葉の存在のせいで
間違っていないような気がしますよね。
いや、これは出来ないやり方ではなくて、出来そうなやり方なんです。
ほら、出来そうなんです。出来そうなやり方なんです。
出来そう、、、、
いや、それじゃできなくて、でも、やっぱり駄目なんです。
大きな勘違いをしています。
出来そうなら、そこに変化を加えないと、出来る、にはならないのです。
同じ結果しか出ていなければ、変化を加えられていないし、加えた変化で生まれた状況は、出来ていない、なんです。
同じことを繰り返して違う結果を期待する。
ってのは、異常な思考方法です。
ただ、そう思ってしまう心理的理由もあります。
ちょっとやさしさのある言い方をします。
出来ているときは、出来ていないときと、全然違うやり方をしています。
でも、これだと、出来ていない状態を繰り返したから、出来るようになったと思ってしまう可能性がのこるんですよね。
この考え方って、本当に、成長のスピードを遅くするし、学ばなくなってしまうので危険なんです。
ということの理解から始めていくといいかなと思います。
詳しく書いていきます。
出来るようになるというのは??
出来ていない状態を、ただただ練習しても、出来るようにはなりません。
出来ていない状態を固めている状態です。
つまり、下手になる練習をしています。出来ない状態から進歩しません。
このブログでも何度も言っています。
まずは、出来ている状態、にたどり着くことがまずは必須です。
出来ていない状態が、なにもしなくても徐々に出来る状態になるわけではないのです。
必ず変化、改善、ちがうことをしないと、出来る状態になることはありません。
尺八の音を出す段階で、
しんどいなーとか
たいへんだなーとか
くるしいなーとか
頭痛くなるなーとか
思う状態だったら、改善の要素があります。
改善する要素をガラッと変えたら、急にバシッと変化して、急にいい状態になります。
徐々に良くなる、というよりかは、急に変わります。
先日、始めたばかりの生徒さんのレッスンでの出来事です。
音は出るのに、吹いているとしんどい、頭にクラっと来る。
と生徒さんがおっしゃったので、こんなアドバイスをしました。
じゃあ、楽器を当てないで、クラっと来ない息をまずは出してみませんか?
理想の息、長くのばせて、力強く、気持ちよく流れる息です。
そして、楽器を当てても、音がでなくていいんです。
音が出なくても、その息を出したままでいることを優先してください。
という内容のアドバイスです。
つまり、今のクラっと来る吹き方を改善するのではなくて、クラっとしない吹き方をしてみましょう。ということです。
だいたいの人は、楽器を当てなければ、理想的な息がびしーーっと伸ばせるんですね。
でも、楽器を当てた瞬間に、それを忘れて、音を出すことを優先してしまって、しんどくなる吹き方、苦しくなる吹き方で音を出してしまうんです。
音がでないことよりも、しんどくても、音を出すことに夢中になってしまうんです。
くるしくても、音を出すことに夢中になる。
しんどくても、音が出ていることに満足してしまったら、その状態を修正していくのは難しいのです。
心理的なブレーキがかかります。
だって、いま、できているから(できていないけど)。
音が出ているから、なにかを変えると音が出なくなってしまう。
とりあえず、音が出ているから、出来ていると思いたいし、思い込んでしまいます。
だから、良い方向への修正、といえども、積極的に体がうごかないのです。
出来てるって思いたいから。
なので、楽器を当てずに、理想的な吹き方を先に経験してもらう。
そして、音がでなくてもいいです。
この練習の成功は、理想的な吹き方をキープすることです。
楽器を当てても吹き方を変えなければ、成功です。
そして、そのまま、音が出たらラッキー。音が出る出ないは関係ありません。
吹き方をキープするのをやめて音が出たら、失敗です。
と言葉を掛けます。
その生徒さんは、そのまま吹き方をキープしてくれました。
そしたら、キープしたまま、音の出る方法を実践してくれました。
舌面に息が乗る、流れる。ように。
なので、一気に変化しました。
徐々にうまくなる、と考えていたら、こうはならなかったと思います。
なったとしても、時間がかかります。
危ない考え方は、
とりあえず音が出いてる、しんどいけど。
でも、続けていればいつかこの苦しい状況が解消される。
頑張て続けていれば。
と思ってしまうことです。
上手な人は、そのやり方をしていません。
その考え方では、上手な人と同じやり方には絶対になりません。
出来るようになる。という言葉。
出来る、出来ない、の繰り返しの結果、必ずできるようになる。だと考えています。
なので、出来るようになるには、出来ないといけないのです。
出来ないやり方が、変化して、出来るようになるのではなく。
どうやって、
出来るやり方を再現できるか、動作として再現できるか、というのがポイントになります。
・体がやってしまうやり方を修正しながら、目的が達成できるやり方になる。
・目的が達成できるやり方へ、体ができるやり方で修正する。
この二つの言葉、大きく違います。
出来ないやり方を何度繰り返しても出来るようにはなりません。
もちろん、そのさきの上手くなるなんて無理です。
一番最初に書いた言葉たちは、理解できましたでしょうか???
じゃあ、上手くなるというのは??
簡単にまとめると、
出来る状態の効率を上げてゆく、
出来る精度を上げてゆく、
ことだと考えます。
出来る、という状態を確実に超えていることが必須です。
そのうえで、努力の方向性を間違っていなければ繰り返す練習が、上手くなる、という状態に入っていきます。
出来るようになる、は繰り返さない。
トライ&エラーの繰り返し。
上手くなる、は繰り返す。
精度、練度を上げる。
出来るようになる練習は本当に気を付けないと下手を固めます。
上手くなる練習も気を付けないと、方向性を間違えてしまいます。
レッスンの価値はそこにあります。
アドバイスやヒントの価値はそこにあります。
今、自分がやっていることに修正点、改善点、変化を加えることができるか。
今、自分がやっていることをリセットして、まったくちがうアプローチでチャレンジするか。
同じことを繰り返して違う結果を期待する。のはもうやめましょう。
ではごきげんよう。
※今日のごはん写真
今日のごはん写真はかき氷、フミグル_マン@fumi_fumi108さんからのご提供です。
いつもおいしそうなバラエティにとんだ写真いただいております。
こういう、豪華なかき氷を食べたことがないので、食べてみたい!!
お写真ありがとうございました!!
変化を加える、要素を変える、だから違う結果がでる。
これらは、勉強だったり、仕事だったりでも、必要な考え方だし、当たり前の考え方かと思います。
実験、研究などをする方たちは、当たり前ですよね。
楽器に関してはこういった考え方ができなくなってしまう人が多いのです。
努力、根性、気合い、が優先してしまうから。
まあ、今の状況に気合いを足してくれれば条件が変わっているので、まだいいのですが、気合も足さずに、繰り返すだけだったら本当に意味がないです。
失敗する、上手くいかない、とわかっているのに、なぜ繰り返すのか。
そして、上手くいった経験だって、成功した経験だってあるのに、それを拒否して、出来ないやり方に戻ってそれを繰り返してしまう。
これも理由ありますよね。
また今度そういったことも書きます。
結果を出すにはまず、思考方法、考え方。
練習すること、努力することはもちろん大事です。
でもそれは、思考方法に優先するとは僕は思いません。
誰もが等しく与えられた貴重な時間です。
せっかく作った10分の練習時間、気分転換の時間。
先生のレッスンを受ける時間。
どうやって過ごすか、価値のある時間、無駄な時間にするかは、思考方法に大きく左右されると覚えておいてください。
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