実現しなければいけないことを考えたら、そうすべきはずなのに、出来ないのはなぜか?余計な知識が邪魔をしないか?

さて、尺八ワンポイントを紹介するブログというよりか最近は、ろうそくの火を消す、ことが話題の中心になってきていますが。

どうして、そうしたか、よく考えてみたら、根拠なんかなかった。

さてさて、人差し指をろうそくに見立てて、ろうそくの火を消す。この動作をやってみてください。

 

 

ここでのポイントは、息ではなく、じつは人差し指の位置です。

なんとなくやってしまっている動作が目的の達成には効果の低い動作なのに、理由なくやってしまっている。

これに気がつきましょう、って話です。

 

では、どの人差し指の位置でイメージトレーニングするのがよいでしょうか?

3つ例を出します。

 

1、遠い


(理由あるある)
・まとまった息がしっかりと出ていなければ、遠くにある指には当たらないから。
・遠く離れた場所でも力強い息を送ることが尺八には大事だから。

 

 

2、ちょっと近い位置

(理由あるある)
・自然にやったらこのくらいだから。
・このくらいがコントロールしやすいから
・このくらいまではしっかりとした息が持続して出ていないとけないから。

 

 

3、近い位置

(理由あるある)
・遠くまで息を出す理由がないから。
・音が出るのは歌口だから。

 

 

さあ、どれだと思いますか。

どうやって、練習するのがいいと思いますか?

 

理由あるあるもなんとなく、どこかで聴いた聴くような説明でもありますよね。

 

 

さて、正解は、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この中にはない。」

 

でした。

 

 

はい、ごめんなさい。

でも、僕がよく言っていますよね。

 

 

上達のヒントは思いもしないことにある。

自分が当たり前に思いつく考えの中に存在したら、もう出来ているはず。

 

と。

三つの中にある、と思ってしまったら、実はもうダメなんです。

「もっと効率上がる方法あるんじゃないか???」

「もっと効果が上がる方法があるんじゃないか???」

と、考えることが大事なんです。

 

 

4,もっともっともっと近い

正解は、これです。

ろうそくには限りなく近づいた方が、息のエネルギーがロスすることなく、火を消すエネルギーとして使われます。

そして、拡散することなく、確実に目標である火を狙えます。

 

もちろん実際の火がついているろうそくだと無理です。

でも火がついているろうそくだったとしても、可能な限り近づきませんか?

そして、それが自由に設定出来る人差し指なら、もっとも効率の高い位置を設定したいところです。

 

 

どんなに苦労しても、1のような距離では、無理です。

出来るわけがありません。

 

あれだけ遠いと、やりたいことと違うことを体がし始めます。勝手に。

 

でも、1みたいな息じゃないとダメだ!なんて教えられた人、思っている人だって多いんじゃないでしょか?

 

そう考えているから、実はいまいちの結果にしかならない。

理由は自分の練習不足ではないんです。

その考え方が違うんです。

 

音を効率良く出す。

しっかりならすのは、歌口との関係が大事です。

一番いい状態の息が歌口に向かってゆくことなんです。

 

今日の記事を読んで「確かに」と思った方は、動作を見直すことをやってみてください。

 

人差し指に向かって、火を消すように、一瞬でいいです。

長い息を使う必要はありません。

 

何か違う感覚があります。
じつはそれも、とっても重要なんですがこれはまたの機会に話します。

 

 

 

それでも、

 

尺八はそんな息ではない!

尺八を吹く息は遠くまで絞られた状態で力強く届く息で吹かねばならない!

 

と思う方がいても自由です。

 

どうぞ、頑張っていただいて、その後、どうなったか、そのやり方でどれくらいの方が上手くなったか、をご連絡いただけますとうれしいですね。

 

近い距離によって得られる情報、フィードバックされる情報、つまり、実感が大切です。
この話は、またおいておいて、

次回は「ろうそくの火を消す」そのときの息、唇の話をします。

 

では、ごきげんよう。

 

 

 

※今日のごはん写真

ちょっと意地悪な質問でごめんなさい。

4番のもっともっと近く、ということを印象づけたかったので、こんな風にしました。
対面のレッスンで、人差し指が唇に触った状態で僕がやってみせても、それをそのままマネできない人もいます。

対面でもです。目の前で見ていてもです。

それくらいに、自分を縛る、自分の中の動作、というのもが存在するんです。

あと、息はそんなに遠くまでまとまった状態でながれません。
ぜったいに拡散します。
実際には歌口で息の役目は終わりでしょう。

そこまで、責任を持った息が流れれば充分です。

現実的に実現不可能な行為をめざす時点でもう不自然です。

そんなモノは、唇をどうしようが、なにをどうしても、無理です。
1のような状態をイメージするのはぜったいにやめましょう。
2のような状態、3のような状態なら、多少はいいと思いますが、それもオススメしません。

だって、尺八の歌口は、もっと近くに存在するのですから。

実現不可能な行為にはロマンを感じますが、辞めた方がいいと思います。
人に勧めるなんてもってのほかです。

自分の実感としてあるなら、せめてそこで止めておいた方が不幸な時間を過ごす人は少なくていいと思います。

 

 

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