「脱力」という言葉は、まさに極意のように聞えます。ご自身の脱力を具体的に説明出来ますか?出来ない奴は指導で使うな。まじで。

「脱力」という言葉。

 

便利に使われていますよね。

うまくいかない問題があるとその解決方法として

 

なんでも、脱力、脱力と。

 

脱力は、意識して出来るモノではありません。

頭で理解するような単純なモノでないでしょう。

 

そんな脱力を簡単に話すなと。

初心者に求めるなと。

 

達人レベルの話になります。

武道などでも同じでしょう。

 

簡単に「脱力」という言葉で煙に巻く人が多いです。

わかっている風もできます。

 

僕が嫌いな言葉、いろいろありますが、確実に「脱力」は嫌いな言葉に入りますね。

つまり、腹式呼吸、肺活量、丹田、とか、そういったモノと同じ種類ってことです。

これらの、もっともらしくて、よく使われるような、一般的な言葉にもなっているような、それっぽい言葉。

 

丁寧な説明を省いて指導を放棄するような、問題解決をしないような、使い方をされる言葉があります。

 

「脱力」の都合の良い使われ方、間違いが起きそうなポイント、それらでみると「腹式呼吸」と同じグループです。

 

単語として一般的。

 

一般的すぎるあまり、個々人の中に、なんらしかの定義がすでにある状態になっている。

 

適当な説明でも、なんとなく伝わってしまう。

伝えたえたい中身、内容が、正確に伝わらない。

受け手の中にある、認識、定義で、言葉だけが伝わってしまう。

 

これが大きな問題です。

 

技術の伝達には、可能な限り、身体操作、身体状態を、具体的に伝え、共感することがとても大事です。

そんな場面で、目で観察できないものを、言葉、単語に委ねるのはとても危ないと思いませんか?

 

それぞれになんらかの定義がすでにあれば、「脱力」がそれぞれ違った意味で存在するのです。

 

伝えたいことが伝わらない。

 

まあ、これはいってしまえば、伝えたいことが具体的にわからないから、脱力といった言葉に委ねるということにもつながります。

問題解決の指針をシンプルに説明する人の方がすごそうに思えます。

 

本質が伝わっているか?

伝えたいことが伝わるか?

 

そこを真剣に悩みます。

考えます。

 

僕は一言で済ます怖さを知っています。

とても恐ろしいことです。

 

僕に質問をしてめちゃくちゃながい回答が帰ってきた人もいるかも知れません。

「読むのだるっ!もっと端的にわかりやすく答えられないのかよ!」

といらだつかも知れません。

 

でも、僕はそれが出来ません。

 

可能な限り、わかりやすい言葉で、ダイレクトに理解出来る言葉をつかいたいと思っています。

そのうえで、わかりにくい言葉、意味の確認をしたい言葉、をさらに質問してくれると、僕にとっても有益なやりとりになるんです。

 

脱力を調べると、、、

・体の力が抜けること。

・からだから力が抜けて、ぐったりしてしまうこと。また、意欲・気力が衰えること。気持ちの張りがなくなること。

といった、解説が出てきます。

 

はたして、この言葉の理解でいいでしょうか?

脱力と発言した側として、そんなつもりで発言していますか?

 

武道などでも言われますよね。

そんなときは、きっと、もっといろいろな意味を内包していますよね。

 

脱力という言葉を使っている人達も、おそらく尺八を吹く場合において、完全に力が抜けること、を刺して使っているとはおもいません。

あくまで、僕の想像ではありますが。

 

少なくとも僕は、

・力が0になるわけではない。

・必要以上の力が加わっていない状態。無駄な力がない状態。

・どちらへも対応できるような、すぐに反応できるようなバランスのとれた状態。

・「力み」によって生まれた「緊張」が邪魔をしない状態。

といったことを内包した言葉だと思っています。

とはいえ、語れば語るほど、難しいです。

 

「脱力」という言葉を使う人も、ありがたいと思う人も、ともに、めんどくさいから「脱力」といった言葉に投げているようにすら感じます。

 

とりあえず、わかった風はできるので。

 

 

でも、それって不毛じゃないですか?

意味まったくないですよね。

 

教えたつもりになって、伝えたつもりになって、

わかったつもりになって、努力するつもりになって、

 

そんなんで、問題なんか一切解決しないですよ。

 

 

むしろ必要な力すら抜いてしまう、脱力至上主義にオチいてしまう可能性すらあります。

 

 

ではどのように考えたらいいか。を次回に書きます。

例として僕の唇事情です。

 

唇、脱力していませんか?

僕の考えでは、唇は、しっかりと力を入れて固定しています。

 

脱力、という言葉の状態とは、うーーーん、遠い位置にあるかとおもいます。

だから安易に唇が問題点の場合に脱力という言葉に委ねたくないのです。

 

 

さて、みなさん、どこかで、見聞きした「脱力」のアドバイス、それは正しく実践できていますかね?

 

 

とにかく、今日の記事は、「脱力」という言葉に気をつけて欲しいという注意喚起です。

詳しくは次回また書いていきます。

 

 

ではごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

「いい音が持続しません。肺活量のせいでしょうか?」といった質問が来ます。

この質問者さんが期待する答えは、

「肺活量のせいですね!?肺活量を鍛えましょう!」と答えて欲しいのだと思います。

多くの場合、人は自分が望む答えを望むんです。

「肺活量は問題ではない。これこれこうで、あれこれこうで、」という細かく、丁寧で、問題解決につながり、実践すれば爆発的に上手くなるアドバイスよりもです。

本当に問題解決することよりも、わかった風になる言葉を言われた方が人は楽なんです。

だって、解決しなかった場合のこと考えてください。
それでも実現出来なかったら、自分の力不足、実力不足を目の当たりにすると考えてしまうのですから。

摩訶不思議なロマン系のアドバイスの方がいいんです。
長い時間をかけて、いつかできる。といったアドバイスに救われるんです。

ま、こんなマインドの人達は、残念ながら絶対に上手くならないです。

僕は、その方法で実現出来なかったら、別の方法、別のアイディア、を提示するだけです。
一緒に悩んで、考えて、別のアプローチで取り組むだけです。

自分の中にある、出来ないやり方、走であって欲しいと願うやり方があるから、うまくいかない。
それが、うまくいかないからこそ、別の方法を考えたり、取り入れた方がいい。

こだわりなんてない方がいいんです。

こだわるべきは、尺八の音がのびのびと演奏できること、その音を使って表現すること、なんだとおもいます。

それが一番実現したいことであって、

唇を脱力すること、肺活量で音を出すこと、丹田を意識して音を出すことではないのですよ。

 

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