「脱力」という無敵ワードで、問題解決を本人に委ねるアドバイスや指導。
もう、滅びて欲しいですね。
こういった、言葉って、偉そうに、偉そうに、もっといえば、不機嫌に言えば、さらに効果がある感じがするから、困ったもんです。
「脱力ができていないんだよ。」
って言われたら、
「そうかそうか、なるほどなるほど。私には修行が足りないな。努力不足だな。」
って思うしかないじゃないですか。
ちがいますよ!
あなたのせいじゃないです!
努力不足じゃないです。
具体的な説明、具体的なアクション、どんな練習をしたらいいかも伝えられなかったら、出来なくて当然。
いろいろな方法があります。
アプローチがあります。
それを実践してみて、出来るだけでもすごいです。天才です。
だって、身体操作の共感、共有です。
とっても難しいことをやっているんですから。
だからこそ、具体的に何をどうするか、どんな風に考えればいいか、を伝えた方がいいと思います。
あんまり詳しく説明されないこともあるので、知りたかったら、もっと聴く。ことも大事です。
どうしてますか?どんな感覚ですか?って。
個人的なものでいいので!って。
自分の経験談でも、教えてきた生徒さんの例でも、いろいろな例を見て、いろいろな視点から伝える。
引き出しは多い方がいい。
決めつけはダメ。
なので、僕は生徒さんがうまくいかない状態にであうと、ワクワクします。
「おらワクワクすっぞ。」です。
いろいろ話を聞いて、いろいろ試して、一緒に悩んで問題解決をする。
どう伝えると伝わるか、どう伝えると実践できるか。
伝わりやすい言葉、伝わりにくい言葉、人によっても違うことを知ることが出来ます。
ワクワクしますよね。
んで、ガラッと変わって良い変化をする。
僕もめちゃくちゃうれしいんです。
僕はまた1つ新しい引き出しが手に入るし、出来るようになるっていう瞬間にも立ち会える。
生徒さんも出来るようになって、えー!?なにこれ!?こんなかんじだったんだ!といった感じでテンションが上がっている様子も伝わるので。
いろいろなところで「脱力」が使われます。
昨日の記事から唇の脱力を例にして話しています。
まだお読みでない方はお時間のあるときにそちらをお読みください。
「別のことを考える。」
「相反することで打ち消す。」
といったことを個別事例に当てはめて考えて、
「バランスのとれた状態を作る。」につながる。
といった考え方をしています。
昨日の記事では「別のことを考える」話をしました。
今日は「相反する力で打ち消す」というアプローチで唇に入りすぎる力、をコントロールしたいと思います。
僕の実体験をお話しします。
相反する力で打ち消す!?
やっぱり唇って、閉じたいんです。
当然です。
そこを目指して吹いて過ごしてきた時間だってあるわけです。
でも、それが邪魔をしているかも知れない。。。。
辛いですよね。
唇は閉じたい。でも、脱力しなきゃけない。。。。
これめちゃくちゃ難しいことをしようとしていることに気づいてください。
微調整するというのが解決でしょうか。
いやいや、それめちゃくちゃ大変です。
僕はどうしたかをお話しします。
僕は、
唇は閉じることを考えました。
骨格(あご、口の中、上下の歯の間)を開くことを考えました。
閉じることをするモノと、開くことをするモノ、この2つがその役目を果たすことだけ考えました。
わかりやすく言うと綱引きです。
同じ力がかかっていれば、綱引きは動きません。
バランスの変化によって、どちらか一方に動きます。
おおきく崩れると、もう綱引きの安定した状態は一気に崩れていきます。
なんとなく、イメージできたでしょうか。
唇とあごが別々に動くわけがない!
と思う方がいるかと思います。
いえいえ、そんなことありません。
食事をしているとき、唇をしっかり閉じながら、もぐもぐと噛むことが出来ますよね。
ボロボロと食べ物をこぼしますか?
くちゃくちゃと音を立てますか?
しませんよね。
食事のときにそれができるのならば、もうやっています。
皮膚、表面の部分と骨格は別に動かせますよね。
唇は閉じる。
骨格は開く。
1つの動作で微調整するのはとても難しいです。
2つの動作でバランスをとるのは操作しやすくなります。
特に、「唇に力が入りすぎて悩んでいる人」は、唇の力が入りすぎる状態にある訳です。
そんな人に、脱力を指示して、できるならば、
もう出来てきます。
もうやっています。
悩んでいるからこそ、それが出来ない。
唇に力が入ったままでいいです。
骨格(あご、上下の歯の間)を開きましょう。
尺八が吹きやすくなる、バランスのとれた状態が見つかります。
明日は、構え方、持ち方について「脱力」といわれる方へ、具体的なアクションを少し紹介します。
ではごきげんよう。
※今日のごはん写真
思い切った動作、というのがキーワードです。
これは、運指などでも当てはまります。
メリ音、大メリなどの、微開、半開、カザシの指、こういった運指、をふわっとした力加減での調整は結構難しいのです。
微開、半開、開くという言葉を使っていますが「しっかりと閉じる」というアプローチの方が音が決まります。
カザシ、というふわっとした指だろうな、と思う指使いですら、ビシッと決めるポイントがあります。
それが、スイッチのオンオフのように切り替えることが出来る要素です。
メリカリも切り替え、オンオフ、のハッキリとした動作として行う。
擦り上げなど、スライドする、音すらも、オンオフ、切り替えの連続として捉えた方が上手く決まります。
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