結局、尺八の「音を出すのが難しい」のは「吹けば音が出る」と思っているから。

尺八の音は出すのが難しい。

この理由は「知らないから」だ、というお話をしております。

 

知らないことなのに「難しい」と言ってしまうのは、けっこうなめた思考回路だと思います。

知らないことをちゃんと知らない、と知っていることはとても大事です。

知らないのに、とりあえず、闇雲にやればなんとかなる、なんて、これまでどれだけラッキーな人生だったんだろうと思います。

 

尺八を吹いても音が出ない、思った通りに音が出ない、なんてときには「難しい」と言って方が、言った本人が楽ですよね。

気持ちが楽になります。

もちろん、それでいいです。

追い詰められるだけでは、しんどいですから。

 

でも!

 

楽になっただけじゃだめです。

楽になって向き合いましょう。

 

知らないことを確認する

自分が実践していることを確認する。

 

検証する作業です。

 

そうしたら、もっと楽しくなります。

 

 

吹き方がわるいから音が出ない、吹き方を練習すれば音が出る。

その考え方だと、ちょっとしんどいし、とても時間がかかるかなと、思っています。

吹き方、の前に、考えること、理解すること、があり、達成しなければいけない段階があります。

 

つまり、尺八を吹く、前に1つのミッションがあります。

そのミッションを達成してようやく吹く段階にはいります。

 

多くの人は、それを軽く見ています。

初心者はもちろんですが、そこそこ吹けるのに安定しない、音が出なくなることがある方も。

音が出なくなったときに、吹き方をあれこれして解決使用とする。

 

その前の段階にもどってから吹けば、簡単に調子は戻ります。

 

なのにそれをしない。

 

だから、練習内容が安定しない、わけです。

練習内容が安定しなければ当然、安定した演奏なんか出来るわけないですよね。

 

 

 

 

音が出るのが当たり前。

吹けば音が出るのが当たり前。

という状態になるのは、知ること、ちゃんと分解して考えると、ができれば比較的容易に到達できます。

 

そして、ここでようやく「尺八は音を出すのが難しい」ではなく「尺八は難しい」が始まります。

 

こで、初めて「尺八は難しい」というすべての楽器が持つ、等しい形の難しさへのチャレンジが始まります。

 

で、この難しいは、圧倒的に楽しいです。

 

尺八を吹く人は、学んでいる人は、学習している人は「音を出すのは簡単」と認識できるようになるのが第一の目標です。

音が出るかどうかわからない楽器、って楽器としておかしいですよね。

音が出るのは絶対だから、自分が出したい音色を表現できるように練習していきます。

 

音の出る理由、尺八の原理、をある程度理解している、その理解に基づいて実行、実践しているから、修正も、成長も出来るわけです。

 

AIのディープラーニングのような状態にいませんかね?
そんな状態になっているのなんて、新しい世界、新しい可能性、誰も見ていない景色を作ろうとしている、トップレベルの奏者、一握りですから。

ぜんぜんまだまだ、参考にするもの、学ぶもの、まだまだたくさんありますよ。
自分で考え出して、導き出すようなことはしなくてよいのです。

 

自分は音の出る理由に基づいて実践できているか見直してみてください。

音の出る理由を自分なりにでも何か軸としているモノがあるか考えて見て下さい。

そして、そのよりどころとしている理由が、よりどころとなりえるか検証もしっかりして下さい。

もしかしたら、役に立たないもの、邪魔をしている物があるかも知れませんよ。

 

 

未経験者に伝播しやすいのは、ちょっと体験したときに未経験者がえた実感です。

 

尺八の音が出ない理由は、知らない、取り組んでもいない。

 

それなのに、その未経験者の感想が一番影響力があります。

理由は、未経験者同士が近い距離にいるからです。

 

知らないこと、なのに、知っている範囲で、理由をつけます。

それが、「肺活量がないから」「尺八は難しいから」と枠を作って理解をします。

 

違うんです。

 

音の出しから、音の出る理由を知らないからです。

音が出る理由、こういった説明は、実はじわじわとずっと有効になるお話です。

 

みなさんは、大丈夫ですか?

自分が何をしようとしているか?

どうすると音がでるか、それを実現する動作をしているか、を考えていますか?

 

闇雲に吹いても音は出ませんよ。

闇雲に吹いて一か八かで音が出るかどうかの練習をしていませんか?

 

尺八は吹いても音は出ません。

というか、尺八は音は出ません。

 

だから、吹けば音が出る状態にする、ことが大事です。

 

吹く、という動作の工夫で音が出る、とおもっているのは「吹けば音が出る」と同じなのです。
だから、緊張したらうまくいかない、音が出ない、音が出るか心配、になります。

 

吹く前に、1つのステップを踏むことによって、尺八は吹けば音の出る楽器になります。

1つのステップ、わかりますか?

 

 

次回説明します。

 

 

ではごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

「尺八は音が出にくい。」「尺八音を出すのが難しい。」
それを当たり前としてはダメですよ。

「尺八は吹けば音が出る。」これがスタートラインです。

音の出る理由、音が出る原因をしっかりと考えて実践する。
吹き方、口元、呼吸だ、なんだ、そんなことの前に、まずは尺八を音の出る楽器にしましょう。

そもそも、尺八は単体では音の出る楽器ではない、と理解すると楽です。

 

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