立場が違えば望みも違うわけですがそう言った意味で「盛り上がる」「盛り上げる」を考える。

業界が盛り上がる、

業界を盛り上げる、

 

立場が違うと、大きく意味合いや望む結果がちがうことをわかりやすく書きますので、すごく大雑把に書いちゃいますよ。

 

楽器商、楽器職人さんにとっては楽器が売れることが、業界が盛り上がることです。

レッスンをする先生は、生徒が増えることです。

演奏家にとっては?

 

そして、愛好家にとっては?

 

そのために、出来ることってなんでしょうか?

 

もうすでに業界の中にいる人がコツコツ練習を頑張って、自分の技術を上げる、(自己満足の)練習の成果を披露する、ことは、ある一面からみると「業界を盛り上げ」ています。
そんな人がたくさんいれば「業界が盛り上が」っているようにも感じます。

 

でも、楽器商、楽器職人さんにとっては、そうじゃなくて、新しく楽器を購入する人が増えること、が「業界が盛り上がる」ことなんです。

レッスンで収入を得る先生にしてみたら、生徒が増えることですよね。

お箏の社中の演奏会に呼ばれて収入を得ているプロ演奏家ならば、お箏の社中が豊かになることですよね。

 

お金の流れをちゃんと考えると、それぞれの立場で、なにが業界を盛り上げる、業界が盛り上がるにつながる行動か、がはっきりします。

わかりやすくなります。

 

だから、僕はできることのなかで、やれること、やることを、シンプルにやるだけなんですね。

できないこと、やれないこと、をグチグチ言っていてもなーんにも変わらないので。

 

とにかく、行動する、やってみる、失敗すること前提で、失敗から学び、修正してまた試す。

その繰り返しでしかないです。
まさか、みなさん一撃で時代を変えようとしているんですか。

そんなことできるわけないですよ、僕らはみんな普通の人間なんですから。

 

業界を盛り上げるぞ!といって、演奏している人達が使っている楽譜が、コピーした楽譜って、それないですよね。

自分たちのために、自分のための「盛り上がる」をやっているだけ。

 

これは、衰退につながる行動ですよ。

 

でも、まさか衰退につながる行動だと思っていない可能性もあります。

 

社中の演奏会をすることが、協会、連盟での舞台で演奏することが、果たして生徒の集客につながるでしょうか?

 

 

もちろん、自分のためにやるのは当然です。

自分のためだけになっていないかしらって想像力を働かせることが大事ですよね。

 

でも、自分のためなんて無視して、他人のため、周りのため、という人は、正直うそくさいとおもちゃいます。
ちゃんと本音では、自分のため、自分の取り分を確保して、継続持続することが出来た状態で、他人のため、周りのためと動ける人と力を合わせたいですね。

 

文化のため、伝統のため、ってのは、凄く大事です。

その上で、お金の流れをかんがえる。

 

文化のため、伝統のため、に注力して、どのようにお金の流れが豊かになっていくか。

僕は、正直かんがえられないんですよね。
だから、これは、ボランティアでしかできないことだと思います。

なので、僕は演奏家として生計をたてているので、文化、伝統のため、という名目のためには、別のところからお金の流れを引っ張ってきます。

 

ま、そういう活動をしていると、文化破壊、伝統破壊、って言われちゃうんですよね。

伝わるかな?伝わらないかな?
どうなんでしょう。

 

伝わった方、ぜひ語り合いましょう。

 

いろいろな話が頭の中に湧き上がってきますが、今日はここまでにします。

 

 

ではごきげんよう。

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