ようやく終わりにします!4つの感覚の解説の最後の話です。

何日にも分けて書いてきました。

「尺八を吹くとき出している息」をどう感じていますか?
ということを4種類の言葉でその状態を再現してみたり、

自分はどのように感じているか、または意味のわからないものはどれか?
といったことから感覚の共有や感覚の再現を試してみる話題でした。

スタートはコチラの記事です。読んでみてください。

4種類の感覚が共感出来て実践できるか?

今日でようやく最後です。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。

 

早々に脱落してしまった方、申し訳ありません。

でも、なんとか食らいついてきていただいたみなさま、ありがとうございます!!

 

間違いなく、上達につながります!!

いや、

 

きっと、

 

いや、

 

たぶん、

 

いや、

 

おそらく、

 

いや、

 

もしかすると、上達につながるかもしれません。

 

えらく語気が弱くなってしまいました。。

一番意味がわかりにくいと思われます、4の感覚、感じ方を深掘りしてゆきます。

 

口の中、硬口蓋に強い息が当たるように???

 

見出しの通りですが、もう謎ですよね。

 

強い息を吹き出すのは、唇から先の話で、体の中で起こることではないです。

 

というご意見もっともです。

 

僕もそう思います。

 

口の中めがけて、息を放つような、吹き出すような機能をもったパーツは、無いと思います。

あたかもそれが、そういったようなパーツがあるように話しすぎると大事故が起きてしまいます。

 

ぎゅーっと体をしぼったり、喉をしぼったり、変な力みをしたり、特別な呼吸法があると思ったり、、、、

そんなことではないです。

 

 

昨日のブログども書きましたが、ただ唇に向かって流れてゆく空気は存在してはいます。

唇にできた穴、という出口に向かって、流れてゆく空気が存在しています。

 

 

では、ここから硬口蓋に息を当てる、強く当てる感覚、というのがどうして生まれるか、生まれないかを話します。

 

結局、唇の穴に向かってゆく流れの中で生まれるものです。

 

唇の穴から息が出るとただ思えば、息は肺からストレートに唇の外に出る感じです。

それが一度、口の中にたまる、ためてから、外に出る、という風に感じてみましょう。

 

口の中に一度、息がたまるわけですから、唇の穴が大きすぎたら、たまることなく、抜け出てしまいます。

逆に唇の穴が小さくなりすぎたら、たまる方が多すぎて、口の中から空気がなかなか出て行きません。

 

口の中に空気が満ちていれば、硬口蓋にタッチしているような感覚を得られます。
そしてこれは、唇の穴から、勢いのある息が出ているときだけに限りません。

少ない息、弱い息でも硬口蓋に空気がタッチしている(口の中に空気が満ちている)状態なら、
尺八の音色は小さな音、優しい音、柔らかい音となり、音楽に使えるちゃんとした音色として尺八を鳴らしてくれます。

 

結局、重要なのは、唇の穴の大きさに左右される。

唇の穴の大きさをいかに調整するか、ということがとても大きなポイントになります。

 

唇の穴にこだわる状態から早く離脱する

唇の穴の大きさが硬口蓋に息が当たる感覚を感じさせてくれるのなら、

やっぱり唇が大事じゃないか!!と唇にだけこだわるのは良くないと僕は思います。

 

僕はあくまで、息の流れを優先する状態に向かって成長することが上達の方向性だと考えているからです。

 

唇の穴の大きさにこだわるのは通過点、ということです。

 

僕はこのブログの中で、よく使う言葉があります。

・空気の流れを優先する。

・唇は息の流れに従属する。

声のように自由自在に尺八の音を出すには、この2つの実感が欠かせないと僕は思っています。

硬口蓋に息が当たる感覚がかってに唇の穴をコントロールするようになってゆきます。

 

自然としてしまうものは強いです。

 

自然と下手に吹いてしまう、という状態が少なからず存在します。

 

でも、上手な人も自然と上手な状態で吹いています。

 

練習とか、才能とか、じゃないです。

知っているか、感じているか、それだけの違いだと僕は思っています。

 

4の状態を感じるために、どうしたら良いか、ではなく、やめた方が良いことを書きます。
感じにくいもの、うまくいかない可能性のある事柄を書いた方が、再現性は高いと思いますので。

・ラッパ状の唇は、唇の穴が大きくなりやすい、口の中が狭くなりやすい。のでよくないです。
唇を固定する力の入れるポイントがずれているので、閉じた唇がラッパ状になります。
改善方法は、唇を閉じる力の入れるポイントを変えてみることです。
ラッパ状になります。なってしまうということは、唇の先の方を閉じる意識が少し弱いわけです。
例えば、鼻の下を伸ばすようにしたら、唇の閉じ方がかわります。

 

・口を横に引きすぎる。
口の中が狭くなりやすいので、口の中にある空気、を実感しにくい。

・脱力を優先しすぎて、もしくは、自分で唇の形を作ろうとしすぎて、唇の穴が大きくなっている。
口の中の空気を感じるためには、適度な穴の大きさが必要です。
作用、反作用の力のように、唇の穴の大きさに呼応して、硬口蓋にタッチする息の圧力を感じることができます。

 

多分、他にもいろいろとあるかと思います。

 

また改めて、4つの状態を、全部が違いを感じながら、再現してみてください。

 

体で感じる実感の違いは音につながります。

体で感じるものが同じなのに、音が変ると言うことは、ほとんどありません。

 

 

息の感覚を充実させるにはどうしたらよいのか。

安定させるにはどうしたら良いのか。

柔軟性を手に入れるにはどうしたらいいのか。

 

こういった問題も、今回の4つの感覚の違いが再現出来れば、

充実していない理由、

安定していない理由、

柔軟にならない理由に

気がつく人もいるのではないでしょうか??

 

尺八って面白いですね。

声のように自由に扱えるようになることを目指しましょう。

 

声はなにも変なことしていませんよね。
変なことしないで自在に操れます。

 

尺八も同じです。
変なことをしないで自在に操れます。

勘違いして欲しくないのは、変なことに慣れて、変なことをしていないと思うようになるのではないです。

本当に変なことをしていませんから。声と同じです。

 

 

 

ではごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真
今日は、フミグル_マンさん、ご提供のごはん写真です。
いつも美味しそうな写真ありがとうございます。
豚骨ラーメンということで、添えられているのは「赤オニ」と名付けられたお肉と唐辛子をまぜたものです。
やはり唐辛子系、食べ方には要注意とのことです。

こんな風に自分では食べていませんが、写真を見て添えられたメッセージによって、僕は自分だけでは体験できないものを疑似体験することができます。
想像力に委ねられるわけですが、この写真やエピソードがなければ僕は一切関わることや、知ることのなかった感覚です。

僕はこういった経験は、自分の経験を拡張してくれるものだと思っています。
それは、本を読む、映画を見る、人の経験談を聞く、動画を見るなどすべてにおいてそのように感じています。

自分だけでは経験できないことを擬似的に経験し自分の糧にできるなんてすごくありがたいことだと思います。
さらに先に進めるし、さらに深くゆけます。効率も、時間も、あらゆる面でいいことしかないと思っています。

先人の持つ知識知恵経験はもちろんですが、自分より若い人、後進の持つ知識知恵経験には価値があると思っています。

だって、僕が通ってきた道であるから、より拡張された状態の経験知識の疑似体験を経て今にいるわけです。
後進が、当時の自分を追い抜いてゆくことは当たり前だし、喜ばしいこと。

今の僕が負けないように、若い人たちからも学んで、貪欲にやって行きたいとおもいます。

 

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