ろうそくの火を消す動作。1本のろうそくを消す動作。10本のろうそくを一息で消す動作。

さて、今週は「声帯」の話をしております。

もし興味があったら、さかのぼって記事を読んでください。
もちろん今日の記事を読むだけでも問題ないと思います。

もし、興味がわいて、もっと知ってみたいとおもったらぜひお読みください。

吹奏に影響を与える「声帯」の話をどのように理解したらいいか。

 

初心者と上級者の「声帯」の状態の違いというのは、単純に動作の違いだと僕は考えています。

 

初心者の動作の延長線上に、上級者の声帯の状態が存在するのではない。

 

つまり、初心者と上級者は全く違う動作をしている。

 

ということです。

 

そして、その動作は僕たちはもうすでに自然とできるようになっています。

 

これまでのブログの記事での何度か書いていますが、

・一般的な「吹く」動作と尺八を「吹く」動作は違っている。

・しおしおモードとぱんぱんモードがある。

というお話にも深くかかわります。

 

全く違う動作をしている、ということは、

 

一般的な「吹く」動作で尺八の音を出していても、尺八を「吹く」動作にはつながっていかない。

 

しおしおモードで音を出していたら、それを練り上げても、ぱんぱんモードにはならない。

 

ということですね。

 

じゃあ、尺八を「吹く」動作、だったり、ぱんぱんモードは、絶対に手に入らないのか、というと決してそんなことありません。

 

今やっていることとは別の動作をすればいいのです。

それは、もうできる動作の中にあります。

 

決して特別なことではないのです。

 

 

それなのに、切り替えることができない原因は、

 

今、音がでているから。

 

という理由です。

 

音が出ているから、これを続けていけば、もっとよくなっていくはずだ。という思い込みです。

 

一般的「吹く」動作では、スタートラインにすら立っていないぐらいだと思ってください。

動作が切り替わったら、今まで苦労していたことが、急に楽になります。

 

そこからの尺八の練習が意味のあるものになっていきます。

 

私たちは「吹く」という言葉でもうすでに二つの動作をしている

さてさて、

・ろうそくの火を消すとき

・ちっさなごみを息で吹き飛ばそうとするとき

 

短い息、瞬間的な息でしますか?

長い息、持続する息でしますか?

 

やってみてください。

 

 

どっちでしたか?

 

 

ほとんどの人は、短い息で瞬間的に息をだして、机の上にあるゴミを吹き飛ばし、ろうそくの火を消すでしょう。

 

 

 

では、息を伸ばして吹く、と思ったらどんな動作をしていますか?

 

ちょっとやってみてください。

 

どうでしたか?

ろうそくの火を消すときに出した息、ゴミを飛ばすときに出した息、と根本的に違うものをやりませんでしたか?

 

もし、同じ感じだったとしたら、あなたは尺八をしっかり吹けるはずです。
つまり、声帯が狭い状態の動作がわかっていて、使っています。

 

違う動作だったら、あなたは尺八には不向きの息で、つまり声帯が開いた状態で尺八を吹いています。

 

ここで、おそらく、こんなふうに二つの動作に分かれると思います。

 

 

一般的動作の「吹く」で、長く持続する息をだそうとする、つまり、尺八を吹こうとすると、

ろうそくの火を消すときとは違う体の状態で吹いてしまいます。

 

誰でも音が出るリコーダーも実は、音色の上手い下手、いい悪いがあります。

良い音色の人は、当然、声帯が狭い状態で吹いています。

音楽の時間で、このように吹けている人は、学年に1,2人くらいいたらすごいほうです。

 

息が流れたら、音がでるので。

 

そこで大きな差が出るんですね。

なので、息がしんどいとかつらいとか、そういうことは、リコーダーでも起きるわけです。

 

やばいな。長くなりそうなのでまとめますね。

 

じゃあ、尺八を吹くときの動作を僕たちはどんな別の動作ですでに経験しているか。

 

それが、

ろうそくの火を消すとき

の状態なんです。

 

いやそれじゃあ、一瞬じゃないかとおもいますよね。

 

ここで、ブログタイトルです。

 

じゃあ、10本のろうそくを一息で消すとおもって、息を出してみて下さい。

 

それがそうです。

 

 

もしかすると、これでも上手くいかない人もいるかもしれません。

思い込みを上手く外してくださいね。

 

 

尺八を上手に吹かれる人でも、

 

ろうそくの火を消す息と尺八を吹くときの息をつくる体の状態が同じ、

 

ということがピンとこない人だっています。

 

ちゃんとできているのに、

別のものだ!

と思い込んでいるからです。

 

こんな簡単な動作で出来るわけがない。

尺八は特別な訓練と鍛錬で音がだせるようになるのだ!

と思っているからです。

 

違います。

 

特別な訓練、鍛錬はもっと後に取っておきましょう。

 

上級者と同じ吹き方は、すぐに出せます。

 

その先に、上手な人の音色、演奏がちゃんと存在しています。

それが、練習することになります。

 

 

二つの違う動作なので、意図して使い分けることができます。

 

ろうそくの火を消す短い息。

ろうそくの火を消す短い息を長くした息。

 

これが同じグループです。

 

でも、多くの人は、

 

息を長く伸ばす、と思った瞬間に、別の動作の息の出し方をします。

 

ここに気がつきましょう。

 

まあ、口を開けて、ため息をする。

これが、声帯の開いた状態で一瞬で息をだす動作。

それで、長い息を出そうとして頑張っているのがしおしおモードです。

 

違う息の出方があることを実感できましたか?

 

 

もしかすると、ろうそくの火を消す短い息、でも声帯が開いた状態で行っている人もいるかもしれません。

きっといると思います。

違う感覚がわかるようなお話をまた次回します。

 

思いもしないくらい、当たり前のようにやっている動作です。

こんなわけない。と思うくらいに、それです。

 

もうできている動作だったとわかったら拍子抜けするくらいかもしれません。

 

 

 

ではごきげんよう。

 

 

 

※今日のごはん写真

唇をつくること、

肺活量がなんたら、

腹式呼吸がなんたら、

そんなことなど、どうでもいいくらいに変わってゆきます。

だって、根本の動作が変わるので。

できないやり方でなんとかしようとするために、唇をこねくりまわしたり、肺活量のせいにしたり、腹式呼吸に助けをもとめます。
そして、声帯が救世主のように思います。

でも、助けのように思った状態では、絶対に声帯は反応しません。

上級者は、声帯!とおもわなくても、その動作が自然と含まれる動作で尺八を吹いているからです。

ろうそくの火を消す息、それができれば、当て方を間違わなければ、口を閉じるだけで音がでます。

息を平べったくとか、息を音の鳴るポイントに当てるとか、もうそういう話じゃなくなります。

※今日のごはん写真は、フミグル_マン@fumi_fumi108さんから提供していただきました。
外食の機会が普段より減ってしまっていたので、写真の提供とってもありがたい!
なんて、おいしそうなネギラーメンなんでしょう。もう。
いつもおいしそうな写真が届きます。うらやましい!
ありがとうございます!!

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