尺八を吹かなくても「音が発生する」を知ると何かが変わる??

「音が発生する理由」と「音が持続する理由」を分けて考えてみたら上手くいく人もいるかも。

これをテーマに少しお話をしています。

スタートはこちらの記事になります。
お読みでない方は、読んでからの方がわかりやすいと思います。

「尺八を吹く」において「音が発生する理由」と「音が持続する理由」を分けて考えてみたら上手くいく人もいるかも。

さてさて、前回のブログの最後で、ちょっとした質問をしました。

 

「違う方法を試すために必要なことは何だと思いますか?」

 

これです。

ちょっと考えてみてください。

 

僕は「今どんな方法を試しているか、実践しているか、を具体的に説明できること」だと考えています。

 

ね、それがわからなかったら、違う方法を試している、ってわからないですもん。

違う方法だとおもっているの、ずっと同じことを繰り返しているだけになってしまうこと、よくあります。

 

そして、その状況をごまかす言葉があります。

「練習すれば、、、」

「慣れていけば、、、」

です。

上手くいかない動作をどれだけ練習しても、どれだけ慣れても、上手くいかない動作では、上手くいかない、ギリギリ、苦しい状態でなんとか成立している状態になるだけです。

 

もちろん、僕も「練習」「慣れ」を使うこともあります。

でもそれは、動作が伝わったときです。感覚が共有できたときです。

ま、そんなときは、練習とか慣れ、とか言わなくても積極的にその状態になるように動作を選択していきます。

理由は、楽だからです。
そして、脳が学習すると、上手くいかない方法を積極的に選ぼうとはしないからです。

 

今日はたとえ話の回になります。

たとえ話はいいわ、というかたはもう今日はこれで終わりでいいかと思います。

でもね、でもですよ、たとえ話、ってわかりやすいと思うんです。

たとえ話を置き換える能力も、人から伝えられた直接的な言葉を自分の動作に置き換える能力と似ていると僕は思いますので。。。

 

 

さてさて、大事なテーマはこれです。

結果がでない動作になっている、動作を強化したり、同じ方針を深めても変化が得られない場合、思い切って大胆に違う動作を提案する。

理由は、受け止めた言葉がもうすでにずれているから、です。

 

例えば、

 

ゆっくり走ってください。

 

と指示を出して、

指示を出した方のイメージ、望む結果が現象として現れていたら、問題ありません。

 

でも、どうみても、

 

早く歩いている

 

ように見える状態だったらどうしましょうか?

 

 

その人の、ゆっくり走るは、私にとっては、早く歩くなんです。

 

なので、もっと早く、といっても、走る、という動作に切り替わらずに、もっと早く歩くだけになってしまいます。

 

「そうじゃなくて、ゆっくり走って欲しいんだけど」と何度言っても、本人にとっては、もうすでにゆっくり走っている(現象は早く歩いている)状態なのでどうしようもないのです。

 

なので、別の動作、別のアプローチを提案しないと、その伝達が上手く共有されることはないのです。

 

例えば、思いっきり早く走ってもらって、それから調整する。

スキップをしてもらう、

何秒で、何歩で、と細かい数字を出す。

足ではなく、手の動作で伝える。

まさに、早く歩いてもらったら、どんな現象がおこるか。

 

と違うアプローチでズレ、認識を修正してもらうことが大事になります。

 

一度、そのあたりか調整されると、次は「ゆっくり走ってください」で大丈夫になるのですが、気を抜くと「早く歩く」状態を再現してしまいます。

なので、「ゆっくり走る」練習が重要になります。

「ゆっくり走る」に慣れる必要があります。

 

「早く歩く」をどれだけ練習しても、どれだけ慣れても、それが「ゆっくり走る」には、ならないのです。

 

 

練習すれば、

慣れていけば、

 

という言葉の使いどころ、取り入れるタイミングを見誤ると大けがします。

 

 

尺八を吹いてもらっても、音にならない場合には、吹く、という言葉を使うのをやめたほうがいいことだってあります。

 

吹いてください、で上手くいく人には、想像もつかない世界かもしれません。

でも、上手くいかない人は、それで悩んでいます。

 

当然やるべきと思っている「吹く」で発生する動作そのものが、尺八の音を出すことを邪魔してしまっている。

 

でもね、「吹くな」といっても、伝わらない。

「吐く」「漏らす」いろいろな言葉で置き換えられます。

「声のように」「歌うように」今までもいろいろな言葉に置き換えられてきました。

 

そんな中で僕が、もっとも吹く動作から離れて、尺八を鳴らすために大事な要素、音になるときに必要な要素を満たす動作、考え方、発想を知りました。

 

 

それは、

尺八を構えて、例えば「レ」の指で、孔をポンポンポンと叩けば、その音程がもう出ている。

という事実です。

 

尺八の発音は、吹かなくても、息でなくとも発生している。ということなんですね。

 

 

「吹く」を何かに置き換える必要すらないんです。

吹かなくても音が発生する。

 

じゃあ、吹くってなんだ?と考えることすらできるわけです。

 

長くなるので、続きますよ。

 

ではごきげんよう。

 

※今日のごはん写真

僕自身も考えがまとまるまで、紆余曲折あります。

ぼんやりとしている部分がありながらも、結果として良い形になっているか、いいか!っと思っている時期もありました。

あ!そういうことか!
これが、こうで!つながるんだ!!

といった発見があったとき、ぼんやりとしている部分にびしっとはまるパーツが言語化できたとき、ものすごくすっきりしました。

面白いですし、楽しいです。

そのことを生徒さんに伝えると、同じように面白がって楽しんで、音がよくなった、楽に吹けるようになった、と感じてくださるのはとてもうれしいです。

 

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