楽器が教えてくれるとか、楽器が導いてくれるとか、どういうこと!?

まあ、僕が良く使う言葉ですよ。

「よい楽器は、吹き方を教えてくれる。」って。

 

もう意味不明ですよね。

 

いや、言ってみたいんですよ。

こういった、かっこいい感じの謎めいた言葉を!!

 

と、茶化していますが、本当にそう思っています。

 

本当に楽器が教えてくれる、と思っています。

 

 

教えてくれる量もも変わってきます。

楽器の個性、それが楽器の性能かもしれませんが、楽器によって変わります。

 

すべての尺八が一応、音の出る状態に制作されているのですから、それと対峙したときに、どうするか。

それは、楽器に従う。
その楽器の音の出る理由にまず従う。

 

もう、こう吹いてくれって言ってきているレベルの楽器だってあります。

 

全く何も言わない楽器もありますが、全く何も言わないことが教えてくれることだったりもします。

 

ああ、こんな感じで吹くといいんだな、と教えてくれる楽器。

それは吹きやすい楽器、かも知れません。

 

 

僕がまずいなと感じるのは、「自分の理由を、楽器に押しつけている」状態です。

これは、演奏者の柔軟性が全く成長しません。

柔軟性は、奏法技法によっての変化に、対応する力でもあります。
尺八は、メリカりに代表されるように、歌口が自由であることが特徴です。

自由であることは、多くの柔軟性が求められます。

 

楽器の求める吹き方に寄り添うことを経験すると

いままで、自分勝手に吹いていたんだなーって気がついたりまします。

そして、尺八って楽に演奏出来るものだったんだ、、、と気がつきもします。

 

楽器に教えてもらったことは、他の楽器にも応用できます。

ちょっと前まで吹きにくさ、音の鳴りにくさを感じていたが楽器が別の楽器のようにならせるようになることもあります。

 

これって、なんでしょうね。

やはり、楽器が教えてくれる、という状況なのだと思います。

 

それが実感できる人、経験したことがある人は、とてもラッキーだと思います。

素直な、よい感覚を持っていると思います。

僕もそう感じるので僕もそうなんです。(笑

 

 

でも、一方で、楽器を持替えると、全く吹けない。

全く音が出ない。

というタイプの人もいると思います。

 

僕も昔はこんなタイプでした。

自分の吹き方が固まりすぎて、固定化された吹き方を、楽器に押しつけている状態でした。

 

つまりこれは、複数の楽器を持替える場面も苦手だったりするわけです。

 

すべての楽器をおなじあご当たりに改造する、という回避の方法もあります。

もちろん、この問題解決方法もよいと思います。

が、自分の技術で回避できるならそれでもいいと思います。

 

だって、それが出来る人がいるんだから。

 

それが出来る人がいるんだったら、自分にもできるはずだ、と僕は思うわけです。

じゃあそのために、どうしたらいいか、何が違うか、何が原因か、大事なことはなにか、を考えるようになります。

 

その結果、自分の成長につながったかなと僕は思います。

 

かつての僕は、自分の吹き方を楽器に押しつけているだけだったなと思います。

それじゃあ、ならなくて当然。

もちろん、好みや向き不向きも多少ありますが、

ちゃんと製作された楽器だったら、それを使いこなしている人がいるなら、あとは自分次第なんだよなと思うわけです。

 

そうすることで、楽器に対して柔軟な吹き方、尺八の音の出る原理と理由にしっかりと向き合うようになっていきました。

自分の体の操作も具体的に考えるようになりました。

 

どうするとよいか。

具体的に考える。

知ること。

 

といった、僕のブログや動画を見ている方にはおなじみの、僕が今使っている言葉の原点がそこにあります。

 

 

さて、立ち戻ってみます。

 

初心者の人はなぜ音が出ないのでしょう。

 

音の出ない吹き方を楽器に押しつけているからなんです。

 

ここまでは、多くの人が理解出来ます。

 

中級者でも楽器を持替えると音が出なくなる人います。

これはまったくもって同じ理由なのですが、ここと向き合えるかが大きな分かれ道になります。

中級者でも、上級者(自称だなこの感じだと)でも、自分の吹き方を押しつけているだけになっていることを理解出来ないない人もいます。

 

僕は「一人一人違う個性×一本一本違う個性=これこそが尺八」はあくまでも一つの結果だと思います。

 

他の結果もあります。

 

それは

「共通する基礎的なアプローチ×みんな同じ楽器=普及・全体レベルの向上した平均的な尺八演奏」があると思っています。

 

すべてを話すと長くなるので今日はこの辺にしておきますが、いづれもっと書きますが、どんなことをいっているのかなと想像してみてください。

 

 

初心者の内から、楽器から教えてもらった吹き方、を身につける考え方の方がよいですよね。

 

音が出た、という成功体験を固定しすぎない方がいいとおもいます。

一つの成功体験に固執するのは、

自分の思い込みに支配されて「音の出ない吹き方」を永遠と繰り返している状態と同じくらいに、成長の足を引っ張ります。

 

音が出た理由、に注目できるといいと思います。

 

シンプルでわかりやすい練習方法もあります。
またいつか紹介します。

 

ではごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

3月に久しぶりに会食をする機会がありました。
今日からしばらくそのお料理になります。
随分前の写真だな(笑。

ああ、飲み会がしたい!!

 

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